当ブログではなぜかあまりご紹介していませんでしたが、僕は昔から軍パンが大好きでして。
これまで、世界各国の軍パンを見つけては購入して穿いてきました。
その中で僕がダントツに好きなモデルが、ドイツ軍のモールスキン・パンツです。
ドイツ軍だけではなくヨーロッパ全般のワークアイテムでもお馴染みの、独特のコシがあるモールスキン素材が用いられています。
軍物のカーゴパンツにしては細身のシルエット。色味も暗めな落ち着いたオリーヴで、ヤンチャなイメージが強い米軍の軍パンと比べてもスタイリッシュな雰囲気に溢れています。
これに「VETRA」あたりのフレンチワークのジャケットを合わせて着るのが、大学生~20代前半の僕の定番スタイルでした。
このこっそり入ったワンタックがポイント。ここから裾に向けて緩やかにテーパードが効いていて、軍物とは思えないシルエットの良さが味わえます。
このズボン、これまで何本穿き潰してきたかわかりません。
その穿き潰した理由も、このモールスキンという素材に起因しておりまして。
とにかく、良くも悪くも“アタリ”が出やすい。穿きジワや洗濯ジワに沿って、白く筋が入ってしまうんですね。
一度、より上品に穿いてみようとセンタープレスをしたところ、折り目に白く筋が入ってしまい、洗濯しても元に戻ることはなく、それが嫌で処分したこともあります。
そんな風にいつも思いどおりのアジ出しができないので、買っては手放し、買っては手放しを繰り返してきました。しかし何度手放しても、僕の理想の軍パンがコレであることは揺るぎません。
でも、この軍パン。実は僕もよくわかっていないのです。
はじめてこのズボンに出会ったのは、これまで当ブログでも何度か触れた、かつて千葉市にあった「LUMIERE(リュミエール)」というセレクトショップ。そこでは「TOMTEX」というメーカーの新品が売られていました。
そのお店でも、これはリアルなドイツの軍物ではなく、民生品であるような説明をされた記憶があります。
じゃあ実物ってどれなの? と思ったものの、その後古着屋で探しても、どこからどこまでが軍の実物で、どこからがレプリカの民生品なのかがわからないままです。
今回久しぶりに、中田商店で購入したのはコチラ。
タグから、1991年製であることはなんとなくわかります。
一応「実物」とある。
購入に際して、年代やディテールの個体差を確認したうえで選びたかったので、他の在庫も出してもらいました。そのとき出されたのが、年代が一気に飛んで2015年製のものだったのです。
「これって現行でも作られてるんですか?」と聞いてみたら、新しいのはレプリカとのこと。
そっちはオフィシャルサイトでもハッキリと「レプリカ」と表記されていました。
当然レプリカよりも実物?の1991年製のほうが良いのでそちらを買ってきましたが、これも正直言って実物なのかどうかわかりません。
レプリカがあるのはわかったけど、そのレプリカって、どこの誰が何のために作っているの?
メーカーと生産国はドイツってことでいいの? もしかして中田商店のオリジナル商品なのかな?
そもそもオリジナル(実際に軍で使われていたもの)ってどういうやつなの?
......それらのオタク的な情報はググってもあまり出てきていません。
「軍パンではこれが一番だ」と言って愛用してきたにもかかわらず、このアイテムについて僕が知っていることは、ほぼ皆無なのです。
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▼追記
中田商店で扱ってるドイツ軍のレプリカはこのメーカーらしいです。ちゃんとしたドイツのサープラス・ブランドでした。
これはこれでアリですね!!
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米軍のアイテムは古着屋やアパレル屋やミリタリー専門家の間で研究され尽くされていますが、それ以外の国の軍物って、まだまだ詳細までは知られていないんだろうなと思います。
てなわけで、「これカッコよくて大好きなんけど詳細はよくわからない」という記事でした。
古着屋や軍物屋ではよく見つかると思います。でも、本物なのか民生品なのか、どこの誰が何用につくったのか、それが未だにわかっていません、個人的に。
とりあえずドイツ軍ってことだけは間違いないです。カッコイイです。これ好きです。
以前持ってたものがサイズアウトしてから10年ぶりくらいに買い直せてとても嬉しいので、たくさん穿こうと思います。
それだけで充分じゃないですかね。よろしくお願いします。