とってもおしゃれブログ

へそまがりな洋服好きの中年が全然おしゃれじゃない偏屈アイテムについて個人的な思い入れを語るブログです。

こういうのでいいんだよ こういうので

僕は普段、欧米の本国で企画・販売されたインポート品にこだわる形で洋服あそびをしています。

さらに言えば、ファッションブランドよりもワークウェアやスポーツウェア、もしくは現地の量販店で売られているような大衆向けのチープなアイテムを愛好しています。

ブログ読者には常連さん以外にも検索から流入してくるイチゲンさんが多いこともあり、このことは各記事でしつこいほどに説明しています。

 

でも所詮は個人のあそびですから、そのルールも厳格ではなく、例外も多数あります。

 

特にUNIQLO。日本で普段着にちょうどいい服を買おうとしたら、ユニクロにはどうしてもお世話にならざるを得ません。

ただし僕は別に “ユニクロが好き” というわけではないんです。むしろどちらかと言うと “嫌い” なほうに近いかもしれない。

 

最近インターネットを中心に多いのが、「ユニクロで簡単におしゃれになれる」「センスやお金がなくてもおしゃれできる」等のプチプラ系ファッション指南コンテンツ。僕、これがほんと嫌いなんですよね。

ところが自分も当ブログで廉価なアイテム紹介をしたり、「あの服が良い」「この靴が嫌だ」などの話をTwitterでしているもので、ごく稀にではありますが、その指南コンテンツの仲間だと勘違いされることがあります。

 

とんでもない。僕はあくまで自分が好きな偏屈アイテムについて一人語りをしているだけであって、きっとどこかにいるであろう似たような趣味の人たちに共感してもらえたらいいな、もしくはこれをきっかけに理解してくれる人が出てくればいいな……くらいの思いでこのブログを書いています(※でも本当の一番の目的はアフィリエイトです。文章なんて別に読まなくてもいいのでリンクから商品を買ってください)。

孤独のグルメ』の洋服版……とでも言ったら、いくらなんでも驕りすぎでしょうかね。でも自分としてはこのブログって、井之頭五郎のあの心の声と変わらないようなものなんです。

 

指南ブログ扱いはマジでやめてください。むしろ当ブログはファッション初心者お断りです。“ファッション” とはかけ離れたひねくれアイテムばかりフィーチャーしていますので、参考になんかしたらとんでもない目に遭いますよ。よい子は真似しないでね!

 

大体、おしゃれに近道なんて無いんです。

そもそも、おしゃれとは服装だけのことではありません。生活様式、学識、趣味、思考、言葉遣い、身のこなし……そういったものの集大成なんですよ。

「おしゃれにセンスは必要ない」なんて嘯いておすすめアイテムやら理論・方法論やらを語る輩がYouTube界隈にはたくさんいますが、“センス” というものは生まれ持って備わった感性だけではなく、知識や経験をもとに後天的にもどんどん育まれてくるものなので、それを否定するなんてお門違いも甚だしい。そして、前述した服装以外のところも含めたあらゆる要素を総合して導き出されたスタイルこそが、“おしゃれのセンス” なんじゃないかと思います。

そして、その正解は無い。あるとすれば、それは己の中にしかない。その己の正解に至るための道のりこそが、着道楽の楽しみというもんじゃありませんか。だからむしろ遠回りをすべきなんですよ。

 

てなわけで、そういうのを毛嫌いしているもので、ユニクロを認めることも褒めることにも躊躇してしまうわけですが……、ハイブランドだろうがユニクロだろうが、結局はただの服。良いものは良いし、悪いものは悪い(そしてその価値の判断基準はもちろん、個人の “センス” によるものです)。

 

インポート至上主義の僕にとってユニクロはテンションの上がる服ではないので、一張羅となるものは滅多にないのですが、さすがは日本一のアパレル企業。「他のブランドの代替品としてではなく、ユニクロのコレじゃなきゃダメだ」というアイテムがいくつかあるんです。

ただしおしゃれ着ではなく、あくまで日常着として。「LifeWear」を標榜するだけあり、生活に密着した衣服としての機能性には感服せざるを得ません。そこが ”国民服” とまで言われる所以でしょう。

 

以下、お気に入りのユニクロ・アイテムをピックアップ。

 

 

■ブロードトランクス

 

評価:★★★☆☆

https://www.uniqlo.com/jp/ja/men/innerwear/underwear?path=%2C%2C1785%2C5222&categoryId=1785

 

パンツは断然トランクス派。しかし通称「柄パン」と呼ばれるだけあって、売られているのは柄の入ったものばかり。そんな中で無地トランクスを扱ってくれている量販店は、ほぼユニクロと無印だけ。ところが無印のほうは生地が薄くてサイズ感が小さすぎる(タイトならトランクスを穿く意味がないんで)。

ある意味消極的な理由での選択ですけど、この値段で10年以上もつんです。鬼のパンツですよ。それを考えたらこれこそがベストなのかもしれない。

そりゃもっとお金を出せば無地だっていくらでも見つかるでしょうけど、この値段で10年以上もつならば断然こっち。

しかし、L ではすこし小さくて XL ではちょっと大きいのでマイナス2点。JIS規格嫌い。

 

 

■ファーリーフリースフルジップジャケット

 

評価:★★★☆☆

https://www.uniqlo.com/jp/ja/men/tops/fleece

 

ユニクロ躍進のきっかけとなったフリース。その毛足の長いモデルで、こちらも定番アイテム。

部屋着の王様です。とにかくあったかい。そして軽い。

フリースってアウトドア・ブランドのものでも結局は着込むと毛が潰れてみすぼらしくなるじゃないですか。だったら一定の機能を満たしていれば安いほうがいい。

最低限みっともなくはないし、品質は他ブランドと比べても遜色がない(むしろ高い)。僕はもう「ユニクロでいい」ではなくて「フリースはユニクロがいい」と言わざるを得ません。

何年にも渡ってずっと着てます。もうちょっとお外にも着ていきたいので、オーバーサイズを選んでもう一着買おうかと思っているところ。

色はこのグリーンがいいな。

 

あ、ひとつアドバイス。絶対にこれを着て料理したり火を使ったりしないでください。熱に超弱いので、遠火でも毛が溶けて焦げてチリチリになりますよ。

しかし、いくらなんでも1,000円も値上げしなくていいじゃんね。

 

 

■シャツ類

 

評価:★★★★☆

https://www.uniqlo.com/jp/ja/men/tops/casual-shirts

 

僕にとってシャツは下着(インナー)であり消耗品。なのでこれも安ければ安いほうがいい。

白シャツについては過去にも記事を書いています。

 

先日めずらしく、上記のストライプシャツを一枚で着る用として購入。ダバーっと大きめに着ようと思って3XLを選んだのですが、いざ袖を通してみたら見た目はブルックス・ブラザーズのLサイズ程度のサイズ感でオーバーサイズというほどでもなく、「ゆったり着てるな」くらいの印象。4XLで全然よかったな。JIS規格嫌い!

 

 

■ギアショーツ

 

評価:★★★★☆

https://www.uniqlo.com/jp/ja/men/bottoms/shorts

 

季節外れですが。これは大傑作です。

昨年(2021年)、それまで愛用していたL.L.Beanの短パンを切り替えようといろいろ試したところ、最終的に断トツで優勝したのがこのユニクロのギアショーツでした。

 

シャカシャカで肌にまとわりつかず、荷物がたくさん入るのでバッグ要らず。スマホを入れてもずり落ちない。

ベルト付きで調整がしやすく、丈はちょうどいい。ちょっとした水遊びもできる。完璧です、完璧。

最初は「ユニクロじゃテンション上がんないな」と文句を言っていたのに、最終的にはあまりに気に入りすぎて毎日穿きたくなり、結果コレもんですよ↓

部屋着と外出着の兼用です。今年の夏はこればかりを四六時中穿いていました。もちろん来年もまた買い足したいです。継続して出してくれればね。

 

しかしどうもカラバリが自分の好みじゃない。MY定番カラーのネイビーがないし。

あと、もうちょっと太かったら、見た目も穿き心地ももっとよくなるんだけど。

さらに、ポッケに大きめのものを入れると前方向に膨らんで格好悪くなる。もしもこれがカーゴパンツだったら横に膨らんだサマもかっこよくなるので、同じ素材・同じ作りのカーゴ仕様も出してくれたら、あたしゃ10本まとめ買いしますぜ。

これも見事、他の代替品や間に合わせとしてではなく、「ユニクロのコレじゃなきゃダメ」に登録決定です。

 

 

ヒートテックライナーファンクショングローブ

 

評価:★★★★★

https://www.uniqlo.com/jp/ja/men/accessories/gloves

 

あたくしは車を持っておらず移動手段はもっぱら自転車なので、手袋は冬の必須アイテムです。

これまで THE NORTH FACE やら OUTDOOR RESERCH やらの手袋を買って使ってきたものの、スマホ使用可能なものはほとんどがライナー兼用の薄手のものばかりで、風を通してしまい保温性がイマイチよろしくない。インサレーションが付いた厚手のものとなると、ゴワゴワモコモコするうえに値段も張ってくる。

そんなこともあり、2年前に間に合わせとしてユニクロで買ってみたところ、大ビンゴ。

中はフカフカで暖かいのに比較的スマートな作りなので指の動きの邪魔にならず、しかもスマホの反応もスムーズ。そしてお値段はアウトドアブランドの半分以下というんだからすごいとしか言いようがない。

通勤で酷使してヘタってきたので昨年も追加で購入したところ、2週間ほどで落として紛失。なので年明けの1月に買い直そうとしたら、なんと全店で売切れ。

もう、悔しいったらありゃしない! というわけで、今シーズンはリリースを待ち構えて購入いたしました。また落とすことを考えて、もうひとつストックしておくつもりです。

 

残念ながら昨シーズンよりも500円も値上がりしてしまったのですが(¥1,500 → ¥1,990)、さらにアップデートされていて、手のひら全体がタッチパネルに対応。しかもさらに感度がよくなってるのはビックリしました。

こちらもMY定番カラーのネイビーがなくなってしまったので、なんとか復活させてほしいところ。どうもユニクロってネイビーを疎かにしてる気がするんだよな……。

しかしそれ以外は文句の付けどころがありません。チャリ用の手袋はユニクロのコレじゃなきゃダメ!

 

 

 

と、取り上げてきたユニクロの私的ベスト・アイテム。いずれもファッションというより生活用品と言うべき品々。

 

もし同じクオリティのものがインポートで他にあったら、僕はインポートのほうを買います。

まったく同じ見た目のものがあったとして、片方はユニクロで、片方は舶来モノ。パッと見の違いはタグくらいだとしても、僕はインポートを買うのです。

それがファッションの楽しみであり、センス&スタイルだと思うんですよね。そしてもちろんそれは、僕自身の僕自身による僕自身のためのセンス&スタイルなんですけども。

 

でも、いま愛用してる品々に関しては、もうね…… ユニクロ、すごい。“必要性” が ”ファッション” を上回ることだってあるんですよ。

そういうモノが見つかったらユニクロ(と、もちろん無印も)でも買います。

 

そうじゃなかったら、舶来物を買います。ユニクロなんて着たくないの。タグが日本語だからダサいもんね。

探しているアイテムがたまたまユニクロだったってだけの話で、おれは別にユニクロが好きなわけじゃないですからね。