とってもおしゃれブログ

へそまがりな洋服好きの中年が全然おしゃれじゃない偏屈アイテムについて個人的な思い入れを語るブログです。

アメリカで最も有名な無名ジーパン

【 ご案内 】

RUSTLERについてはこの後さらに買い集め、より深く考察した記事を公開しています。

ただし結果的には余計によくわからなくなりました。

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僕は基本的にヴィンテージのジーンズではなく、所謂 “レギュラー” と呼ばれる近年物の古着や、現行品のLevi's 501をメインで穿いています。

501の他には505や、ごく稀に珍品番を買ってみたり、Levi's以外ではLeeやL.L.Beanに手を出してみたり。

↑実は、USA製時代のL.L.BeanジーパンはLeeがOEMで作っていたんだよという、知られていそうでまったく知られていない話。

 

 

そんな中、いま猛烈に気になっているジーパンがあるんです。

 

 

…………が、その前に。さらにもっと他のジーパンの話。

 

かつて、90年代末~00年代初頭に、絶大な人気を誇ったデザイナーズ・ブランドのジーンズがあります。

ひとつはHELMUT LUNG(ヘルムート・ラング)。

もうひとつは、A.P.C.(アー・ペー・セー)。

 

どちらもデザイナーズ・ブランドなので、素材やシルエットを追究して作られていることはもちろんなのですが、それ以外にも両者で共通したポイントがあります。

それは、(あくまでパッと見的には)余計な装飾が一切なく、極めてシンプルかつミニマルであること。

Levi's や Lee その他のジーンズ専門メーカーにあるようなバックポケットのステッチもなく、これ見よがしにブランドを誇示するようなロゴも入っていない。こう言っちゃアレですけども、方向性としては無印良品ユニクロと同じようなものだったわけです。

※ただしラングのペンキのやつに関してはまた別のハナシね。

 

僕もかつてはどちらも持っていて、特にラングのジーンズはこれまでに穿いたジーンズの中でも最高の穿き心地と色落ち具合でした。A.P.C.に関しては、今はJUN系列でほぼ日本のブランドのようになってますけれど、ジーパンは変わらず人気ですしね。

 

その後に流行った、ゴテゴテにデコレーションされたトゥルー・レリジョン系のプレミアムジーンズの類とは一線を画すもので、シンプルなスタイルが好きな人たちにとっては現在でも理想的なジーンズとなっているんじゃないかと思います。

 

今の僕はそういったデザイナーズ・ブランドやオシャレーブランドに対しては完全に興味を失ってしまい、欧米を中心とした大衆メーカーばかりを愛好しているわけなんですけれど、その2ブランドにあったシンプルさは、今でも追い求めている気がしてます。

 

 

ところが最近、そんなラングやA.P.C.のイメージにも極めて近い、超ミニマルなジーンズを作っている大衆ブランドの存在に気付いてしまったのですよ。

 

それが、RUSTLER(ラスラー)

https://rustler.com/

 

US古着ではよく出てくるブランドなので、知っている人は多いでしょう。これはWranglerラングラー)の姉妹ブランドで、いわゆるセカンドライン……まぁ要するに、廉価版ブランドです。

ここが出してるジーンズが、装飾の一切ない、極めてミニマルな仕様となってるんです。

 

 

 

しかしWrangler自体の人気がLevi'sとLeeには劣るし、さらにその廉価版ですから、古着屋ではブランド価値や希少性はほとんど認められておらず、完全にレギュラーアイテムもしくはそれ以下の扱いしかされてきていません。

 

実は最近、ここのブラック・ジーンズは古着でちょっと注目され始めてはいるんです。501ブラックの需要が急激に高まって値段も高騰しているので、その代替品みたいな感じで推し出している古着屋がチラホラとはある。でもまだ「見かけるようになった」程度で、ブレイクには至っていない。

僕もそのブラックからの流れで普通のブルーデニムも見てみたら、なんとまあ、まるでラングやA.P.C.みたいにシンプルなデザインではありませんか!

 

そして何より、日本展開されていない

 

Wranglerは日本ではEDWINがライセンス展開を行っていますけど、このRUSTLERブランドに関しては手つかずのまま。それだけではなく、何故か、新品の並行輸入品も入ってきいない。マジでどこも仕入れていない。注目されていないにも程があるんじゃないか。

 

上掲のオフィシャル・サイトを見てみると「WHERE TO BUY」という項目があります。そこによると……

https://rustler.com/mfs-wheretobuy-items.html

 

オフィシャル上では、WalmartKmart でしか売られていないことになっている。日本で言えば、西友とイオンでしか扱われていないみたいなもんですよ。

 

ところがそうなると、僕の血が騒ぐわけです。これぞまさにアメリカの大衆品そのものじゃないか。しかも日本未上陸って。

 

なので、とりえあえず手っ取り早く入手するには古着しかない。……いやむしろ、古着で入手するしかほぼ手段がない

まるで大昔にアメ横で売られていた米軍放出のリーバイスみたい。

 

てなわけで、メルカリで購入してみました。

このミニマルさ。当然リベットもない。何も引かない、何も足さない。

 

そして驚くべきはこの生地。めちゃくちゃ分厚くて硬い

現行のLevi's 501と比較しても圧倒的にバリバリ。ということはこれ、穿き込むとかなりのヒゲ落ちをする可能性があります……というか、メルカリや古着屋の通販サイトを見てると実際に激しくヒゲ落ちしたものが多数見受けられますので、それは間違いないはず。

でも、セカンドラインの廉価版でこれだけクオリティの高い生地を使うってどういうことなんだろうか。

 

そして織りはWrangler特有のブロークンデニムではなく、普通に右綾。

ブロークンデニムの独特なのっぺりとした見た目は好みが分かれるところなので、右綾のほうが好都合ではないかと。

 

ブランド名はこのウエストのヨーク部についたタブのみ。

 

普通にジップフロント。

 

現行品に近いと思われる新しめのタグ。メキシコ製。

 

品番は「87631PW」とありますが、これ、今のオフィシャルサイトには載っていません。

検索したところレギュラーフィットのストレートとのことだけど、現在のレギュラーフィット・モデルの品番はサイトでは「87619PW」となっています。そのあたりの一貫性も無いのかもしれない。

https://rustler.com/mfs-men-jeans.html


僕が買ったものは比較的近年モノの中古なのでメキシコ製ですけれど、古いものはもちろんUSA製。予算内で見つかれば是非ともUSA製も買って比較したいところです。

※当然、値段にこだわらなければいくらでも出てきますよ。

 

ネームタブの色が複数あるみたいだけど、その理由やディテールの違いまではわからない。さらに品番どころか、どんな種類があるのかも把握できていない。もうなにもわからない。

 

・正真正銘の大衆的アメリカンブランド

・日本未展開。

・注目している人がほとんどいない

 

生粋のひねくれアイテム好きとしては、これ以上にない条件ですよ。

 

そして、おそらくコストダウンのために各種ディテールを廃したことで、結果的には極めて匿名性の高いオーセンティックなデザインとなっている。

その代わり、生地は極厚で無骨。それってまるで大戦モデルの501みたいじゃありませんか。

 

先述のとおりブラックを取り扱う古着屋が増えていたり、メルカリでもちょっと動きが出てきたりしてますので、目を付けている人が増えてきているとは思います。

でも、Googleという便利なインターネットのサイトがあるので、ぜひ検索をしてみてください。マジで情報がなにも出てきませんから。

自分で調べていくしかありません。すでに調べ尽くされたLevi'sのヴィンテージでは味わえない楽しみですよ。

 

なんて熱弁しましたけど、まだまだヴィンテージとしての価値はありませんからね。特徴もないですし、全然かっこよくないですよ。

こんなもん、わざわざ探さないほうがいいですよ。買うだけ無駄です。僕だけ買いますからね。RUSTLERは僕だけのものです!

 

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▼通称 “アメリカで最も有名な無名バンド”


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