いい子なのでハンケチは常に持ち歩きます。
でもアメカジやトラッド好きですから、昔からずっとHAV-A-HANKをメインに、アメリカ物のバンダナをハンケチ代わりとして使っています。
大好きな L.L.Bean や BROOKS BROTHERS あたりでもハンカチを出していて僕も持っていますし、POLO Ralph Lauren のハンドタオルも良いのですが、そういう小物ってほとんど日本企画やライセンス品で、本国の製品ではないんですよ。
しかしそんなことよりも重要なこと。
バンダナは吸水性がよくない。これが煩わしくなってきた。
コロナ禍以降は手を洗う機会が増えたにもかかわらず、これまでどおり見た目重視でバンダナを使っていましたが、(HAV-A-HANKは特に)ハンカチとしての実用性はほぼゼロ。
そんなこと、もともとわかってるんです。わかってはいたんですけど、これまではかっこよさのほうが重要だった。これまではね。
ところが歳を取るとダメですね。かっこよさの優先度が使いやすさを超えてこなくなる。かっこいいけど硬い靴や、かっこいいけど重い服もダメになってくるように。
そんな折、先日、Twitterでこんなツイートがバズっていました。
理解ある方々、ご反応頂き嬉しいです。知らない人は何のこっちゃ?やと思いますので…分かりやすくしたのがコチラになります。伝われ〜😘夏の時期でも速乾ですぜ!
— みやもとのはせがわ (@LLQlOoAQ1fg6z3L) 2022年7月27日
(引用:ジカンスタイル)→あ…自分です。#手ぬぐい #便利 pic.twitter.com/wYS8Q1aNWm
実は、好きになってまだまだ日が浅く知識も薄いため、これまで当ブログで語るようなことはしていないのですが、置物などの民芸や食器といった日用品を中心に日本の伝統工芸品にものすごく興味が出てきていて、ここ数年ちょこちょこと買い集めています。
「そうか、その手があったか」というわけで、ちょっとずつバンダナから手ぬぐいへと買い替えを進めていこうと思い立った次第。
しかし私の性分として、手ぬぐいもどんなものでもいいというわけにはいかない。
トラディショナル好きですから、量販メーカーや振興ブランドなんかではなく、歴史ある染物屋のものでなければイケナイ。
もっとも有名でオシャレな手ぬぐいといえば「かまわぬ」。
しかしここは90年代くらいに創業した新しいメーカー。別に嫌いじゃないし、コレクションが増えてきたらヴァリエーションとして買ってみてもいいけど、老舗であることを追求する自分にはちょっと違う(歴史ある工場では作ってるんでしょうけど)。
「にじゆら」も同様で、しかも中年男性にはちょいと可愛らしすぎる。
さらにここは大阪のブランド。東北生まれで関東に生活圏がある僕にはあまり親近感が湧かない。
※ここも工場自体は歴史のあるところです。あくまで “ブランド” として。
条件は、東京にある老舗の染物屋・反物屋であること。
そして柄は新しい現代的なデザインではなく、「古典柄」「伝統柄」。
そうやって絞っていくとけっこう見つけやすくなる。
まずは大本命、「銀座 大野屋」。
こちらはまだ未訪。素敵な古典柄がいろいろあって意外にお手頃。行ったらいっぱい買っちゃうんだろうな。
1872年創業の「戸田屋商店」。
製造卸なので店舗はないのかとばかり思ってたら、日本橋の本社で販売もしてるのね。こちらも未訪ですが行かねば。群を抜いて古いのが魅力。
そして、古いお店が軒を連ねる場所といえば浅草。
先日行く機会がありましたので、3枚ほど購入してきました。
まずは「ふじ屋」。
歌舞伎役者も御用達とのことで、額に入れて飾るような絵手ぬぐいを得意としています。
ここで買ったのは左の桜の小紋。
次は、「染の安坊」。
こちらでは、青海波(せいがいは)と豆しぼりを。
各店のサイトにも説明が載っていますが、お店ごとに染色技術や伝統の職人技があって、古典柄にはそれぞれに意味や歴史・背景がある。ブリティッシュ・トラッドやアメリカン・ヴィンテージ並みに、調べ甲斐や覚え甲斐があるのは楽しみのひとつ。
そしてそういった背景だけではなく、使い込むごとに色落ちし、風合いが出てくるのもヴィンテージと同じ。古着好きが蒐集するのにぴったりな小物じゃないですかね。
上記以外にも老舗はあるはずなので、これから調べぇの集めぇのして、どんどん使っていきたいと思います。
「染の安坊」は楽天ショップがありますので、好きな柄のリンクを張っておきますね。
■青海波
■豆しぼり
■唐草
■かごめ
■吉原つなぎ
■麻の葉
■二の字
■有平縞
■蜻蛉
しかし、これもまた、収集癖がある人間には底ナシなアイテムですな。困ったもんだ。
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【 追記 】
以下、これから調べるお店リスト
●丸久商店
●竺仙
●濱甼高虎
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