とってもおしゃれブログ

へそまがりな洋服好きの中年が全然おしゃれじゃない偏屈アイテムについて個人的な思い入れを語るブログです。

Calexico 501

当ブログで一番アクセス数が多いのが、現行のLevi's 501について書いた記事。

 

それについてもうちょっと触れようかなと。

 

おさらいすると、上記の記事で書いたように、新品で買うジーパンはよくできたレプリカやデザイナーズじゃなく、いま普通に売られてる501で十分だなと思ってます。ただしリーバイ・ストラウス ジャパン社による日本企画ではなく、インポート屋などで売られているアメリカ本国企画であることが必須。そして今は中南米を中心にアフリカに至るまで世界各国に工場がある中で、もしも選べる状況にあるならばメキシコ製をチョイスすること。

 

USA製が終了した直後、まずは製造国がメキシコに移ったわけですが、その際買ったメキシコ製が「USA製レギュラーより良いんじゃないの?」というレベルの色落ちをしまして。古着屋の商品説明でもそう書かれてたのを見たことがあり、信頼性があります。

 

んで、以前の記事では「古着ではUSA製だけを買う」と書きましたが、そこはルールを変えまして。

 

ここ1~2年で、USA製の“レギュラー501”もどんどんタマ数が減って、値段も高騰してしまいました。

以前はセカストやトレファクなどのリサイクル屋で1,000~2,000円程度で見つかっていたのに、そういう店でもちゃんと付加価値が付けられてしまって、ふらっと拾ってくるようなことができなくなっちゃいました。なので、メキシコ製を安く見つけたら“遠い未来のヴィンテージ”として先行して買っとこうかなと。

 

今持ってるメキシコ製はこの4本。

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過去にもう2本ほど穿きつぶしてます。穿きつぶしたというか、なんかボタンの具合がおかしくて閉まらなくなったりして。

 

……と、ここで話を終えてもいいんですけど、自分はマニアなもので、貴重なヴィンテージじゃなくても持っているアイテムについてはいろいろと調べたくなっちゃう性分なんです。

 

 

まずは製造年月。

 

USA製の501ってのはタグに生産情報の記載があって、その読み取り方は先達が調べ尽くしてくれてるのでいつどこで作られたのかがすぐにわかるんですけど、現行品は仕様やタグの表示内容が変わったのでそれがわからない。でもこれまであったものをわざわざ無くすというのも考えられないので、きっとどこかには書いてあるはず……。

そんな感じで、モノを見ても00年代なのか10年代なのかは大雑把にしかわからずにいたのですが、さすがインターネット。調べて載せてくれるサイトが出始めましたよ。

 

shibaken.work

 

いや~助かる~。超便利~。これで今持ってるものの製造年月がわかるようになりました。

 

ではでは、自分が持ってるものを見てみましょう、と……。

まずこちらは10年弱前に上野の「ヤヨイ」にてリジッドで買ったもの。

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ね? 良い色落ちでしょ。

 

hb.afl.rakuten.co.jp

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item.rakuten.co.jp

 

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あっれ~? さっきのサイトにあるのとちょっと記載内容が違うぞ。でもそれぞれ該当する数字は読み取ることができます。これは2012年の、記念すべき第1週目ということになりますね。あけましておめでとうございます。

 

次。

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まだ濃い濃いな一本。こちらは2011年の9週目。2月末か3月頭だ。

 

 

もう一本。

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やったー! 「1111」のゾロ目だ!!

2011年の11週目に製造されています。

 

 

 

ちなみにこちらは501ホワイト。こちらもヤヨイで購入。

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hb.afl.rakuten.co.jp

 

おやおや、こちらは2011年の8週目。

工場番号は「4093」。ブルーデニムのほうは「4032」ですから、メキシコ内でも複数の工場があることがわかります。ブルーデニムとその他では、工場が違うんだと思います。

 

 

なんと、いま僕が持ってるメキシコ製501は偶然にも全部、2011~2012年のごく近い時期に作られていることが判明しました。でもそれじゃ、サイズが違うだけで、こまかい年月ごとの違いを検証することができないじゃないですか……。

 

 

先の記事に載せている、ボタンが閉まらなくなってもう手元には無い一本は新品で買いましたので、間違いなく2000年代のものです。

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今となってはタグの表示内容はわかりませんが、ウエストに「501」と書かれたセンタータグが付いています。これがおそらく、00年代の特徴と言えるんじゃないかと思われます。いつかは安く見つかるでしょうから、その際は再度入手してみましょうかね。

 

 

んで気になるのは、メキシコ製とその他の製造国との違いでして。

 

現行501はメキシコ製しか持っていないのですが、505は上野ヤヨイにメキシコ製の在庫が無かったので、ニカラグア製を買って穿いています。

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色落ちは普通にいい。生地・色落ちに関しては、製造国の違いはあんまり無いのかもしれない。

 

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やっと出た、「CW」表記。2013年6週目の製造。ということは、この「CW-○○○○」という表記になったのは2013年頃からというのがわかりますね。

 

 

ところが一点、どうしても気になることが。

 

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ちょっと~! この紙パッチはなくない!?

 

これまで見てきたメキシコ製は、USA時代のパッチが踏襲されてるので特に気になるところはなかったけど、こっちはデザインが簡略化されててショボすぎる。でも近年のアイテムを見てるとこのパターンはとても多いので、製造国に関係なく全体的に変更されたのではないか?と思われます。

 

というのも、先ほどのタグの製造年月表記が「CW-○○○○」表記になったのは2013年と書きましたが、実は501自体が2013年にマイナーチェンジをしてるんですよ。

 


シルエット云々については僕は興味が無いのですが、ステッチワークがヴィンテージを踏襲していたりして(トップボタン裏にVステッチが復活していたり等)、そういった面でもファンからの評価は高いらしい。

ちなみにそのリニューアルを大々的に謳ってプロモーションしたのは世界でも日本だけで、海外ではしれっと行われたそうです。いかにも日本らしいお話。

デザインや仕様に関しては全世界で統一されているはずなので、内タグも紙パッチもそこが境目になってるんでしょうね。

 

 

てなわけで、2000年代のものと2013年以降のものも、比較するために見つけたら買わなきゃいけない。もともとは無駄なことにこだわらず今あるものを適当に買って着ようと思って、付加価値のまったくついていない現行501を穿いていたはずなのに、結局はディテールにとらわれてる。

もうこれは性分なのでどうしようもないっすね......。

 

しかし、めちゃくちゃ詳しく調べ尽くされているヴィンテージと違って、逆に新しいモデルのほうがわかっていないという逆転現象が起きてるのも面白い。

まあ、古着ならば買うとしても1,000円程度の出費なのでさほど痛いもんではないですが、置き場所と浪費する時間やカロリーを考えると、決して割がいい趣味とも言えませんなあ。

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