チープカシオのモデル別単体レビュー、2本めです。
チープカシオのファンには、「敢えて使う」という気持ちが少なからずある人が多いのではないかと思っています。
- 大人なのに敢えてチープカシオ
- フォーマルなのに敢えてチープカシオ
- 高級時計も知ってるのに敢えてチープカシオ
- オシャレー気取ってるのに敢えてチープカシオ……
でもそんな「敢えて」ではなく、素直に「むしろコレが良い」と思わせるかっこよさがあると思っているのが、今回入手したこちらの海外流通モデル。
CASIO STANDARD / B640WD-1A
トノー型っぽい流線型デザインがレトロフューチャー全開で、めちゃくちゃ良くないですかコレ!?
僕はカシオ・スタンダードの中ではコレが一番端正でハンサムなルックスをしていると以前から思っていて、今回遂に手に入れました(迷うような値段じゃないんですけど笑)。
さて、今でこそデジタル時計は100円もあれば買えてしまいますが、G-SHOCKやスタンダードよりも前、70〜80年代頃のCASIOのデジタルは今よりも高級で、決して安いようなものでもありませんでした。
その当時CASIOが展開していたデジタルのダイバーズウォッチにはカジキマグロのマークが描かれており、通称「カジキモデル」(そのまんま)と呼ばれ、現在は中古市場でも人気があります。
http://k2104.sakura.ne.jp/wp2/wp-content/uploads/2016/07/14-0033.jpg
http://digi-caji.seesaa.net/upload/detail/image/IMG_6966-thumbnail2.JPG.html
https://aucfree.com/items/k338568966#
ちなみに「ふるカシ時計」というオールドCASIOのオンラインショップもあるようで、インスタでは、その圧巻の品揃えの一端を眺めることができます。
どれもこれもカッコイイ……!
当時のものはケースとベルトがオールステンレスのものが多く、チープカシオに比べてとても重厚感と高級感がある仕上がりとなっています。
いつかは欲しいものですね、カジキのオールドCASIOも。
話を戻して。
今回購入したこのモデルはそのカジキ時代のダイバーズウォッチの面影を色濃く残しており、お遊びやファンシーではない、本気さが溢れるデザイン性が感じられます。
毛は気にしない。
とはいえ現行のチプカシですから、ケースはもちろんメッキです。
しかしテカりを抑えたマットな質感となっているので、ステンレスケースに近い重厚感のある仕上がりとなっています。
裏蓋とバンドはちゃんとステンレスです。
海外モデルのため、お近くの店舗で実際に手に取って確認してから買うのは難しいかもしれませんが、WEBショップでの取り扱いも多く、入手しやすいのも高ポイント。
チープカシオにありがちな余計な英語表記の主張が控えめなのも良いですね。
チプカシは「シンプル」と表現されることが多いですがそれは誤りで、無駄なほどの機能と過度なデザインが備わっているものも多々見受けられます(それがチプカシの楽しさでもある)。
でもこちらに関してはご覧のとおりのルックスで、モードは時計とストップウォッチとアラームのみ。十分に「シンプル」と言えるのではないでしょうか。
https://shop.r10s.jp/gryps-/cabinet/digatal/b640wd-1a_2.jpg
シンプルながら、単体で見たときの存在感と高い完成度による美しさは抜群です。
ケースサイズも大きすぎず小さすぎず自分の腕にピッタリで、おかしな主張をすることもなく、どんな服装にも合わせられます。
いや〜。たかだか3千円程度なのに見事に筆者の好みのツボをついた、眺めてるだけで晩酌ができる魅惑の一本でございます。
こいつはできるだけ傷をつけたくないので荒々しくは使いませんが、今後のメイン時計となることは間違いありません。相当お気に入りです。
チプカシ道、やめられませんな。
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