僕は洋服マニアで、しかも蒐集癖もある人間なものですから、常に新しい服や靴は欲しくなってしまいます。
季節の変わり目は特に。新しいアイテムはもちろん、普段着ているマイ・スタンダードの買い替えもしたくなる。
しかし、モノを買うためにはお金が要ります。
ところがそのお金というものはなかなか見つけられない。外を歩くときはできるだけ下を見て探しているのですが、滅多に落ちていません。
ご存知の方も多いであろう『こづかい万歳』という人気漫画。これほどではないにしても、労働者階級の中年男性には、似たような気持ちで何らかの趣味に勤しんでいるという方も多いと思います。
もちろん僕もそうです。僕は洋服のマニアながら、高級ブランドではなく “欧米の大衆アイテム” にこだわって偏愛しているのですが、哀しいかな、自分の資本力で最大限に遊ぶ方法の最適解として、その分野に落ち着いたという側面も無きにしも非ず。
あーマジで実家暮らしだったらよかったな。
ただ、制限があるからこそ見えてくる新しい価値観やアイデア・発見・発明というものもあります。
The White Stripes が、2人編成というフォーマットにこだわることで、まったく新しいサウンドを作り出したように。
さて、そんな僕が今シーズンに欲しかったものがあります。
まずひとつめは、白いスニーカー。
これまでもここで何度か書いたことがありますが、いま自分の中で白いスニーカーのマイ・スタンダードを決めかねています。
基本的に白い靴はローテクのほうがかっこいいと思うんだけど、如何せん体力の都合により、もうローテクスニーカーは履きたくない。それにCONVERSEをはじめ、かつての定番モデルがどんどんなくなったり、昔と変わってしまったり。
これからはもう「On」をメインにしていこうとは思っているけど
実は On 「Cloud 5」の白、見た目がそれほど好きじゃない。履き心地だけを取るなら断然 On なんだけど、ちょっとシュッとしすぎてる。
そして金額ですね。もしいくらでも出せるならいくらでも見つかるんですけど。
もうひとつ欲しいものは、黒いアウター。
そのことはこちらに書きました。
自分の中で黒ブームは継続中。ところが普段ネイビーが基本の僕は、黒い上着を切らしてしまっている。
ダウンが好きではないので、化繊の中綿で。そしてシャープでクールな印象になりすぎるのも苦手なので、フワフワで丸っこいほうがいい。
その条件で昨シーズンから各種アウトドア・ブランドを見ていますが、なかなか良いものに出会えない。
そして金額ですね。もしいくらでも出せるならいくらでも見つかるんですけど。
さて、話は遡って、2022年末~23年初頭ですかね。
いつものようにSNSで流れてくる情報を眺めていたときに、「Brain Dead」というコアな層から人気の高いブランドが、あるブランドとコラボしてスニーカーを出して人気になっているという記事を見まして。
それが OAKLEY だったわけです。
これらのコラボ、知らない人は各々自分でググってください。とりあえず僕は、そのチョイスがむちゃくちゃ面白いなと。
OAKLEYって有名なのはサングラスだけで、ファッショナブルというよりも、ジム通いしている人が着ている本気な体育会系のイメージでした。
Brain Deadが取り上げたモデルも当時から人気だったわけではなく、「そういや昔そんなスニーカーあったな」「全然オシャレなイメージではなかったな」程度のもの。でも僕、そいういうヒネくれたセンスって大好きでして。
並行して、最近のネクストヴィンテージ系古着屋でも、Y2KのノリでOAKLEYのアパレルが取り上げられはじめている印象はたしかにあったんですよね。
そこで「現行品のインラインモデルはどうなってんのかな?」とチェックするようになったところ、基本的にはマッチョでビチビチなスポーツウェアが多いんですけど、アウターとスニーカーにはなかなか良いものがあるぞと気づいたってワケ。
なんと言っても、安い。
そもそもの定価が安めに設定されているうえに、前シーズンのものは50%OFFになるというシステムらしく、そのセール品の中にちょいちょい良さげなアイテムが見つかる。
上記のとおり、ブランド自体に注目が集まる機運は高まっているものの、まだまだほとんどの人はインラインのアイテムを気にしていない。
そしてれっきとした海外ブランドであり、日本国内で運営しているのは本国の日本支社。要するに名義貸しのライセンス品ではない(日本企画のアイテムは多数あります)。
僕のマイルールにバッチリなんですよね。
というわけで先日、寒くなってきた頃にサイトをチェックしたところ、まさにビンゴ。白いスニーカーと黒いアウター、両方ともOAKLEYを買っちゃいました。
こちらはオフィシャルサイトにて購入。
アウターは、ブラックはオフィシャルでは取り扱いがなく、amazonにて発見して購入。
「自分だけのブランドを見つけたぞ!」って感じです(いや、超メジャーブランドだけど。読者さんには言いたいことは伝わるかと)。
予算が少ないことと、人と同じのがイヤだという天邪鬼さゆえの発見。他にも「海外ブランドじゃなきゃヤだ」とか「ライセンスはヤだ」とか、マイルールにも当てはめつつ消去法で。意外と出てくるもんですね。
買ったアイテムの個別の紹介は、また後の記事で。
それではまた。