もともとはこのブログ、自分の好きなモノを短文でサクっと書くつもりで始めたんですよ。
モノの詳細やデータは他所で調べてもらうとして、個人的な思い入れやちょっとしたエピソードだけを添えるような感じで。
ところが、これはもう性分でしょうね。結局はツラツラと、ココがどーだのあーだのとこまごま書いてしまう。文量もどんどんどんどん増えてしまう。
気を付けるべきなのか、諦めるべきなのか……。
なので今回はサックリといきます。
その当ブログで断トツのアクセス数を誇るのが、Levi's 501関連の記事。
ヴィンテージ501について書かれたコンテンツはよくあれど、僕が愛用するレギュラー古着や現行品に関する記事はあんまりないですからね。
そんな中、微妙にまだ取り上げてなかったのが、所謂 “ユーロ 501”。
ユーロ本社があるベルギーをはじめ、イギリス、フランス、スペイン、イタリアといったオシャレー先進国で作られたものはやはり人気。ハンガリーやルーマニア、ポーランド、トルコといった東欧製になるとちょっと落ちて、チュニジアあたりは残酷ながら見向きもされないといった印象。
とはいえ、十分に研究がされているとはまだまだ言えないユーロ・リーバイス。
ヴィンテージのXXのようにゴリゴリなヒゲ落ちしたポーランド製を見つけたこともあるし、もし国ごとに違いがあるならば逆に途上国製のほうがカッコイイなんていう可能性も大アリなので、そのような偏見は捨てたいところ。
こちらはUK製の一本。
1997年製造。
で、ユーロ 501の特徴とは。
まずは、アメリカ物よりも細身のシルエット。
ヨーロッパも日本と同様に、ジーンズはハナからファッション・アイテムとして流通しているはずなので、そうなるのは当然かなと。
で、色落ちが良い。
アメリカでは1970年代後半~80年代初めにかけて501の品質が大きく変わり、それまでのヴィンテージデニムの風合いが薄れ、メリハリの少ない、均一な色落ちをする生地になりました。
一方ヨーロッパでは、80年代以降の製品でもヴィンテージに近い色落ちのものが多く見つかり、中にはヴィンテージ品ほどとはいかなくても、はっきりとした縦落ちをしているものまで出てきます。
これはアメリカで使われなくなった染料をヨーロッパでは継続して使用出来ていたためと言われています。
※引用元:EURO LEVI'S(ユーロ リーバイス)501 【38inch】 - 5minutes(ファイブミニッツ) 通販サイト
そして……
レングスが長い。
ヨーロッパ人、脚長えの。超長い。
オリジナルレングスのまま、裾上げやロールアップをせずに穿ける個体はかなり少ない。
僕のUK製も、思い切ってアタリは捨てて裾上げしました。
アメリカ製ならば裾のアタリを残したまま、ロールアップして穿いていたと思います。
でも、ユーロに関してはアタリが無いほうがスッキリと上品で、長さもノークッション~くるぶし丈くらいの短めなほうがヨーロッパっぽい小粋さが出る気がする。
と言いつつ結局、シングルステッチじゃなくアタリの出やすいチェーンステッチにしてしまった往生際の悪さ……。
前述のとおり、ユーロ Levi'sは色落ちが良いとされています。ですが当然ながら作業着として穿かれているわけじゃないので、コントラストの強い鬼ヒゲの個体はあまり見当たらない(その代わり、僕の好きな “薄らヒゲ” が多いのは好都合)。
でも縦落ちしたジーパンなんて全然ヨーロッパっぽくないし、むしろユーロ古着にそんなラギッドさを求めるのはそもそも筋違いな気もする。
さらに、ジーパンなんて何も気にせずラフに穿くべきものだと思ってるけど、ユーロ 501はシルエットやサイズ感、合わせる服を考えながらちゃんとコーディネートして着たほうが活きる気がする。
ただし、あまりゴテゴテさせずシャツ一枚でサラっとね。
ヒゲが出やすいのにヒゲが出てるのはヨーロッパっぽくない。
ジーパンは適当なズボンなのに適当に穿けない……。
自分の中で、そんないろいろなジレンマを抱えているのが、ユーロ 501。
もちろん、まわりの他の人から見たらそんなのは微塵もわからないわけで。「自己満足ここに極まれり」といった感じ。
ひとつ持ったら他の生産国もコンプリートしたくなってくるし。見ない振りをしてあんまり手を出さないほうがいいかなとも思ったりしてます。
裾上げ代もかかるしね。