先日、かなり久しぶりにスニーカーの衝動買いをしました。
adidasの名品、「L.A. TRAINER」のオリジナル仕様の復刻モデル。
個人的にadidasの中で一番好きで、思い入れも深いモデルがコレ。
ただし、どうしてLA TRAINERを好きになったのかの理由は自分でもハッキリとしない。
覚えているきっかけのひとつは、若い頃に住んでいた千葉市にあった「LUMIERE(リュミエール)」というセレクトショップで、アッパーがオールレザーの白×白が売られていたこと。
LUMIEREは残念ながらだいぶ前にクローズしてしまったものの、僕の洋服の知識・好みの礎を作ったと言っても過言ではないお店。用もないのに週イチで通い詰めて店員と話し、いろんな洋服を眺めていました。お金が無くてたまにしか買えなかったけども。
そこに売られていたオールホワイトのLA TRAINERのまぶしかったこと。
他にはNIKEのコルテッツやエア フォース1の白×白も同時に並べられていて、「B-BOYじゃなくてもこのテのスニーカーを使ってもよかったんだ!?」と、いたく感心したものです。
そこで白×白は買えませんでしたが、後に、白×ネイビーのオールレザーを他の靴屋でお安く発見して購入(今思うとその靴屋もすごい店だったんだけど、それはまた別のお話)。ソールが黄変してきてそれが嫌になるまで、長らく愛用していました。
でも好きになったきっかけはそのお店だけではなく、当時おそらく、LA TRAINERは世界中で軽く流行ってたはずなんですよ。ところが、どこでどのような形で流行っていたのかが、今どうしても思い出せない。
下記の記事によると、ピッティ・ウォモを中心に、クラシコ/チョイ悪の界隈で流行っていた形跡が。当時は雑誌『LEON』や『Geiner』あたりにも目を通すだけ通していたので、影響を受けていたのかもしれない。
リヴィエラのズックと、スニーカーコンプレックス。 by 山下 英介 | REVIEW | 愛憎のスニーカーコンプレックス | Amvai(アンバイ)
いずれにせよ僕がアディダスの中で一番カッコイイと思っていることは、今になっても変わらず。
今回、偶然にも発売日の数日後にこのオリジナル復刻の存在を知り、予算も置き場所も確保できていないのに、「なるようになれ!」とその場の勢いで購入してしまいました。
adidasのスニーカーを買ったの、15年ぶりくらいかもしれないな……。
シュッと細いラストは今回も変わらず。スウェードの質感も悪くない。
ポイントはなんと言ってもヒールに入った3色のピン。
書きながら思い出したけど、この意匠を取り入れた派生モデルや廉価モデルを量販店でやたらと目にした時期もありました。あれは嫌だったな(それで人気も廃れた)。
小石が詰まりやすいスパイク状のソール。履いてるうちにこのブツブツがちょっとずつ取れる。
adidasは今後、本革を徐々に廃止していくと明言。合皮の靴はさすがに履く気が起きないので、この先いつまでこういったモデルが展開されるのやら。
僕がかつて履いていたオールレザーが万がイチ発売されるようなことがあったら是非とも欲しいんだけど(もちろん白ベース希望で)、もう無理かもしれない。
なおUKのサイトを見てみると、グレーも発売されている模様。何それ欲しいんですけど。
さて、あまりの思い入れの深さに見つけたその場で買ってしまいましたが、実は僕、無類の靴好きではあるものの、最新のスニーカー事情には詳しくない。詳しくないどころか、むしろ疎い。
プレミアの付く人気のレアモデルや限定モデル、ハイプなスニーカーが昔から得意ではなく、人と違うモノや誰も知らないモノばかり履きたくなる。これは10代の頃から今も変わらない。
すでに誰でも知っているようなモノには興味がないうえ、人気モデルのためにわざわざ行列したり、あの手この手を使って手配したりしなければならないのが面倒でならない。
もちろん人気モデルの中にも好きなものはあるんですけど、その手間を考えるだけで買いたくなくなる。
それに僕の物選びは、「簡単に買えること」に加えて、「いつでも買い替えが利くこと」も重要なポイント。なので今回、定番アイテムではないLA TRAINERを買ったのはレアケースだとすら言えます。
最新のスニーカー事情に詳しくないからこそ、このLA TRAINERの復刻に関して……
正直、状況がわからなかったんです。
果たしてこれはすぐ売り切れてしまうのか、それとも売れ残るのか……。まったくもって読めなかった。
今、adidasが不人気であることは知っています。atmosの社長も常々言ってますしね。とは言え、一応かつては人気だったモデルのオリジナル復刻。僕の知らないどこかでは話題になっているかもしれない。
そして、これだけ好きなモデル。もしもマイサイズを買い逃したとなったらあまりにも悔しすぎる。後悔するくらいならば定価でもいいから買ってしまえと思い切ったのです。
ですが、このブログを書いている今現在。
まったくの無風。
在庫はほとんど残っているし、Twitter や Instagram で検索してみても、話題にしている人はほぼゼロ。
完全に僕ひとりでワイのワイのと盛り上がっていたようです。そんな。ひどい。
わかってます。僕が興味を持つという時点で、おそらく世間とはちょっと感覚がズレているのでしょう。もはや自らすすんでそういう価値観でやってきたわけですし。
でもこれ、ひょっとしたら、最終的には70%OFFとかで買えたパターンじゃねえの……? という一抹の不安が。
いや、いいんです。もしもそうなったらですよ。僕のお得意のパターンじゃないですか。
そうですね。ストックですね。
値下げ、お待ちしております!