とってもおしゃれブログ

へそまがりな洋服好きの中年が全然おしゃれじゃない偏屈アイテムについて個人的な思い入れを語るブログです。

日本で一番簡単なファッション初心者向けガイド【再掲】

※こちらは過去記事を加筆・修正のうえ、投稿日時とURLとタイトルを変更して再アップしたものです

『これからファッションを始めたい』『脱ヲタしたい』もしくは『婚活でモテたい』等といった、服装について完全に無知な人へ向けた “ファッションガイド系コンテンツ” というものがあります。

そこそこ需要があるようで、多くのブログやYouTubeチャンネルがあったり、書籍が出版されたりしています。

 

僕の普段のTwitterでの言動や、当ブログでも手頃なアイテム紹介をしているせいで、僕のことを指南者か何かの類だと勘違いしてる方も中にはいらっしゃるみたいで……汗。

 

いえいえ、とんでもないです。僕はファッションに関するあれこれを人に教えるつもりは一切ありません。他人に教えられる専門的な知識も、センスも経験も、何も持ち合わせてはいません。

自分が好きなモノについては三日三晩でも話せますが、オススメのアイテムや着こなし方について質問されても、何ひとつ答えることはできません。そもそも興味すらありませんあくまで自分の好きなモノについて延々と語っているだけです。

 

当ブログは「指南」や「紹介」ではなく、ひたすら趣味に関する自分語りであって、その個人的な趣味をわかってくれる少数派に向けて共感を得たいという思いで書いています。

 

しかし僕も百戦錬磨の服好きですから、そういった “ファッション指南コンテンツ” の数々を見ていると、何かしら考えるところがないわけでもありません。

 

 

まずひとつ。どれもこれも内容が難しい。

どの指南コンテンツを読むにも、洋服の形や種類・用語を、最低限は覚えなければならない。

そもそも「ボタンダウンシャツって何?」「テーラードジャケットって何?」「ズボンのストレートとテーパードって何?」「ジャストサイズって何?」「裾上げってどうするの?」という話じゃないですか、初心者って。

まずはユニクロやGUでひと通り揃えるのが初心者の常識となっているようですが、店内であれだけ膨大な商品から目当ての商品を探し出すなんて至難の業ですよ。僕でも難しい。お店で遭難してしまいます。

 

そしてサイズ選び。

僕は普段からずっと「洋服のサイズ選びは、ファッションにおいて最も上級の知識とテクニックを要するものであり、最終地点である」と唱えています。

「ファッションの経験値」とはすなわち、自分のサイズを把握するための過程のことを言うようなものです。

どんな上級者でも、新しいアイテムを買うときはどのサイズにすればいいのかをウンウンと何日も迷い、その結果、大失敗をするようなことがよくあります。それは既製服だけではなくオーダーメイドでも同じで、平気でしくじることが多々あるのです(テーラー/メーカーによって推奨するフィット感やシルエットが違ったりしますし)。

しかもサイズ感は、アイテム以上にその時々の流行に左右されます。2010年代半ばくらいまでは細身なシルエットこそがスタイリッシュとされてきたのに、2020年前後からは大きめなサイズ感が主流となりました。

 

ですので、そんなファッション指南コンテンツを目にするたびに「まったく的を射ていないじゃないか!」と憤ることのほうが多かったわけです。

そこで、あくまで僕個人として、最も簡単で、流行にも左右されず、持続性があり、他人から見ても最低限おかしくはないレベルの服装ができる方法 を考えてみました。

 

 

 

結論から先に言います。

 

 

 

全身を「無印良品」で揃える。

 

 

 

以上です。おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

......一応、根拠や理由を説明しときましょうかね。

 

 

■ モノの選び方

まず、「無印でどのアイテムを選べばよいのか?」という点ですが、別にどれでもいいと思います。

無印良品は商品のコンセプトが統一されていますので、無印同士で組み合わせれば、方向性がチグハグになることは基本的にはありません(あくまで基本的にはですよ。例外はあると思います)。

ところがユニクロやGUですと、“●●系” や “××系” が混在しているため、膨大な商品からアイテムを選び分けて組み合わせるという特殊テクニックが必要となります。

 

ただし「無印なら何でもいい」と言っても、色の問題がありますね。

これだけは難しい。僕もとても苦手です。なのでそこは、白・グレー・紺・ベージュ・オリーブ(カーキ)というメンズのベーシックカラーだけを選んでおけば問題ないと思います。

個人的に、黒はやめたほうがいいと思います。普段着において、黒はモード系が最初に取り入れた色です。意外と組み合わせや着る人のキャラを選びます。実は万人向けではありませんし、TPOを考えても決してオールマイティではありません。

 

 

■ サイズの選び方

前述したとおり、サイズはファッションにおける最難関です。

2020年代の現在は、大きめなサイズ感が人気となっています。

しかし今は個人の趣味嗜好が細分化し、主流となるトレンドもなくなってきました。ライフスタイルも人によって様々です。なので「それなりに服装には気を使っているんだぞ」ということが周囲に伝わっていれば、「この系統のファッションはおかしい」「このバランスはおかしい」なんてことを言われなくなってきています。

 

なので、サイズなんて身体が入れば何でも良いのではないか、と。

 

これまではこう言われてきました。

  • Aライン(上が細めで下が太め)
  • Yライン(上が太めで下が細め)
  • Iライン(上も下も細め)

でも今はユルユルが流行なので、こうなります。

  • Hライン(上も下も太め)

アハハハハ!

それって上下の組み合わせパターンの全部じゃん!! なんでもいいってことじゃん!!

 

ただし、「ボタンがちゃんと全部留められること」「ズボンがずり落ちないこと(落ちるときはベルトをする)」、「裾を引きずらないこと(引きずるときは裾上げか裾まくり)」、そこはちゃんと気を付けましょう。そうしないと心地よくないですからね。

 

 

■ テイスト

何度も言ったとおり、無印良品のアイテムは、方向性やテイストが統一されています。そのテイストは「ナチュラル」「オーガニック」「カジュアル」みたいな形容がよくされるとは思いますが、そもそも興味が無い人にとってはどうでもいいじゃないですか、そんなの。

というか無印は「ベーシック」です。要するに、間違いないやつです。そこに異論がある人はいないでしょう。だってどう考えたって無印は「アヴァンギャルド」ではありませんから。とりあえず流行うんぬんではありません。いつでもどこでも決してダサくはない(これは下記にも繋がってきます)。

 

 

■ イメージづくり

「洋服は全身ユニクロなんだよね」と言ったら、それをネガティヴに捉える人も出てくるかもしれません。

※このご時世、ユニクロに対してそんな悪いイメージを持っている人もそうそういないと思いますが、高いブランド物に固執するような人たちの中には、ユニクロをバカにする人もいるかもしれません。

 

でも、「洋服は全身無印なんだよね」と言われたらどうでしょう? これ、なんだかすごくポリシーがある人に感じません? 無印良品の世界観に共感できるセンスの良い人っぽくありませんか?

......いや、でも、それはそれで面倒な人と思われそうなので、このように言い換えましょう。

 

「洋服はよくわかんないから、ぜんぶ無印で買ってるんだよね」 と。

 

こんなことを言われたら、少なくとも僕はめちゃくちゃセンスの良い人だと思いますね。

やっぱり、いちいち服装なんかを気にしてる男はダサいんですよ。

骨のある男は見た目なんか気にしちゃいけません。たとえ本当は鏡の前で1時間かけてコーディネートをしてきたとしても、人前ではそれを悟られてはいけないわけですよ。

「そこにあった服を着てきただけ」。これが漢のあるべき姿です。それを可能にできて、日本全国で入手しやすい服…… これは無印良品だけだと思っています。店舗数はユニクロよりもずっと少ないですが、今は通販でどこからでも買えますしね。

 

 

 

無印を着ることでオシャレになれるかどうかはわかりませんよ。オシャレとは心意気であり、個人の嗜みのことですから。着る洋服だけで人がオシャレになることはありません。

でも、無印良品が持っている清潔感と方向性があれば、何をどう着たって悪い印象にはならないと思うんですよね。

 

なので改めてポイントをまとめると、

  • 一部だけではなく、全身を無印で揃える
  • 色は白・グレー・紺・ベージュ・オリーブに限定する

これさえ守れば、どんな人でも服装だけは十分まともにできるのではないかと思っています。

 

 

あと大事なのは、冬はあったかい服を着て、夏は涼しい格好をすること。洋服の基本はそれですから。

いわゆる “ダサい人” って、季節感がおかしいことがよくあるんです。寒ければ暖かい服を着て、暖かくなったら涼しい服を着る。これが生物としての基本です。

 

 

というわけで、ファッションをこれから始めようという人は、このブログの他の記事は読まずに、今すぐ無印へ行ってください。

そして、当ブログは、一切初心者をターゲットにはしていません!

そういうのはよそのブログを読んでください。このブログは、わかるマニアだけ読んでください。ヘンテコなモノばかり紹介してるので、初心者が参考にすると痛い目に遭います。

というかむしろ、他の人が理解できない物事ばかりを見つけて書いていきたい。そしてわかる人にだけわかってもらいたいというのが、このブログの目的です。

 

初心者お断り!! 服にめちゃくちゃ詳しくなってから再訪してみてね。

 

それではさようなら!! また来世。