とってもおしゃれブログ

へそまがりな洋服好きの中年が全然おしゃれじゃない偏屈アイテムについて個人的な思い入れを語るブログです。

Under Pressure(Los Angeles Apparelのスウェット)

ずいぶんと人気ですね、ロスアパ。

 

losangelesapparel.jp

 

最近は大手セレクトショップでも扱われてるし、雑誌やメディアで見ることも増えました。アメリカのカットソー専業メーカーとしては、今一番支持されているかもしれません。

 

いろんなショップから別注アイテムも多数出ていますが、米国に拠点があって本国内で生産されているのが明らかなメーカーですので、普段は日本企画品やライセンスブランドを毛嫌いしている僕も、変に裏を勘ぐったりすることもなく好意的に見ています。

なんと言っても、American Apparelアメアパ)がルーツにあるメーカーですからね。振興ブランドとはいえ、そもそもが僕らアメカジおじちゃんの範疇なのです。

 

先日、スウェットを買ってみました。

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アッシュカラーの、フーディとクルーネック。もう僕はスウェットはグレーしか着ません。ネイビーもあったらあったで良いけど!

 

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14ozの生地は、噂に違わぬ分厚さと重厚さ。リバースウィーヴの現行品と比べてもその違いは明らか。

 

▼リバースウィーブの記事はこちら

 

 

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これを作ったのはディエゴさん。10年やってるベテランだって。職人のキャリアとして長いのか短いのかわからんけど……。

僕はこの製造者の顔と紹介文が記載されたタグがロスアパの一番の魅力だと思ってます。

 

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んで、このロサンゼルス・アパレル自体はいま大変な人気なので、ブランドの説明やかっこよさは、僕がいちいちこのブログで書かなくとも他のサイトやショップを見ればわかると思います。以下、あくまで僕の感想。

 

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僕が20代だった2000年代。あの頃はまだ体力がありました。

僕は子供の頃から運動嫌いなので筋力は下手したら今のほうがあるし、バイタリティにおいても今のほうが上かもしれない。でもそういう部分じゃなくて、もっと基礎的な体力。

 

洋服なんて、重くて硬いほうが良いと思ってました。

 

イギリス製・スコットランド製の重厚なセーターを着て、米軍M-65の実物を上に羽織る。馴染むまでは靴擦れ必至のブーツも履いたりして。

当時は着ている洋服の重みを肩にズシっと感じることによって、暖かさと共に安心感まで得られていたものです。

しかも時代的に、タイトなシルエットが全盛。身体に沿うようにバッツバツと、肌と生地が密着するように服を着るのが当たり前でしたし、それを「着心地がいい」と感じていました。思い込みではなく、実際に。

 

ところが今はどうでしょう。

 

いざ流行に合わせてビッグサイズを着てみたら、無駄な締め付けがなく、肌に生地が触れない解放感にすっかりやられてしまい、着心地の価値観が見事に反転してしまいました。加齢により肌に潤いが無くなって、生地との摩擦が起きやすくなったことも、おそらくは大きな要因でしょう。

 

そして、ローテクな上着が肩にのしかかる重さにも耐えられなくなってきました。肩こりはもちろん、生きていくうえで起きる様々な重圧……、仕事、子育て、住宅ローン、病気、介護…… あらゆるものを背負うおじさんたちには、重い上着によるプレッシャーにまで耐えうる体力は残っていません。

 

 

さて、ロスアパに話を戻して。

 

重いっす

んで、硬いっす

 

流行に乗って、サイズをXLにしたことも原因のひとつです。デカくて脇下がだいぶゴワつきます。袖まわりもだいぶ太めなので、上着もそれなりに大き目で軽いものにしないと、動きに結構な影響が出る。

 

さらに(前述とちょっと矛盾してしまうのですが、あくまで自分の好みとして)、リブの締め付けが弱い

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袖口の幅が広めなので、手首が人よりも細い僕にはフィット感がイマイチ。袖位置が安定せずにガバガバするので、中にシャツを着たりすることで調整する必要がある。

ま、逆に緩いのが好きな人もいますから、ここはあくまで個人の好みですね。

 

一方でリバースウィーブのほうは、リブが長くてギュッと締まる。最高。

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こっちは反対に、インナーにシャツを着たら、せっかく締まりの良いリブが伸びてしまいそうで心配になる(なのでインナーによって使い分ければいいかな)。

 

 

と、まあ。あくまで今の自分にとっては決して着心地がいいとは言えない。加えて、生地と作りに応じてオーバーサイズの具合にも限度ってものがあるんだなと気づかされました。やっぱり何でもかんでも流行に乗りすぎるのはよろしくない。

 

とはいえ別に、ロスアパを気に入ってないということでもありません。

 

本来は大好物だったはずの「ゴワつき」。きっと、このロスアパのゴワつきが気にならず着られる程度の体力くらいは、最低限維持すべきレベルなんだと思います。

ふわっと柔らかい洋服なんて軟弱者が着るものだと思ってたじゃないか、あの頃の自分は。

 

Pray tomorrow gets me higher.

Pressure on people, people on streets.

 

今では希少になった「MADE IN U.S.A.」の響きと優越感。

そして硬い生地をダボっと着たとき特有の、ラギッドなシルエットと安心感。

それらの魅力を考えれば、着づらさのデメリットも補って余りあるかなと思っています。

 

しかしまあ、この重さですよ。

ただでさえ重いのに、それが洗濯で濡れたらさらにすごい。マジですごい

太っといハンガーを用意して、外干しするなら2日くらいは日に当てたほうがいいです。

 

え? 柔軟剤? フワフワにしようという考えなど捨てろ! 甘ったれるんじゃないよ!

 

 


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