流行りましたねえ、new balance。
そして、その流行も今では終わってるらしいですよ。
へえ。ウケる。で、それがどうしたの?
って感じです。そういうの関係ないし。
ニューバランスが流行っているからと履いていた人よりも、ニューバランスが流行ってるからと履かなかったやつらはもっとダサい。
そして、ニューバランスの流行が終わって履かなくなったやつはさらにダサい。
むしろ、先の流行でニューバランスの良さを知って、それ以降も継続して履いてる皆さんは大歓迎したい。
これからもニューバランスをご愛顧のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
そもそもニューバランスって、
・圧倒的な履き心地の良さ
・フラッグシップモデルをUSA製/UK製にこだわる生産背景
・値段の高さによるステータス感
・圧倒的な見た目のダサさ
以上の理由により、レア物目当てやファッション性重視を卒業したスニーカー好きが、最後に行きつく場所とされる存在でした。
わかってる人たちだけが履くスニーカーだったんですよ。
なのでもともとのマニアからしてみたら、この前の流行によって「わかってる人たち」が増えたのなら喜ばしいことだなと。
流行ろうが流行らなかろうが、NB至上主義者からしてみれば、そんなことはどうでもいい話題なのです。
ただひたすら次のフラッグシップ・モデルの発売を待ち、履き心地について語り合うだけなのです。
見た目が悪くても3万円出して買う世界ですから。
流行ってるから履く・もしくは履かない、いずれもトーシロが言うこと。
我らNB原理主義者には関係のない話でございます。
僕がこれまで履いたのは、
M2000
M1300(2005年復刻)
M1300(2010年復刻)
M576(レザーのチョコレート)
M996(黒レザー)
M998
などなど様々ですが、それらは処分してしまい、いま手元に残しているのは以下の3足のみ。
『M993』
これは雑誌「Begin」でフィーチャーされまくって、かなり売れましたねえ。
もう10年弱前ですか……汗。
ダサいけれどあえて推すというその姿勢、僕は「Begin」を評価したいですね。
極上のクッション性、極厚のタン、包み込まれるようなラスト。
アッパーの素材がすごく劣化しやすくてボロボロなんですけど、履けるうちは気にせず履いていきたい。
そしてその後継機種。
『M990』
なんとこれ、Twitterの懸賞で当たったんです。
New BalanceオフィシャルTwitterアカウントの応募企画で。
僕、そういう懸賞で当てるのって意外と得意なんですよ。
ラストが993よりもちょっと広めで、全体的なフィット感は落ちた気がしますが、クッション性はより向上していて、こちらも極上の履き心地です。
以下、今現在の個人的な、ニューバランス購入の際の条件。
・USA製
・別注や限定などではなくインラインのモデル。
・色はグレー。もしくはネイビー。
・アッパーはメッシュ素材
※カラバリや素材違いなど、横展開モデルは一切興味無し。
なのですが。
そんな僕が今一番お気に入りなのはコチラ。
『U320 VT』
フラッグシップモデルでもないし、USA製でもグレーでもないっていう(笑)
でもこれは、知ってる人なら知っている伝説的なモデルでして。
ニューバランス好きなら誰でも知っている画像。
こまかい説明は面倒なのでしませんが、要するにニューバランスが最初に高い評価を受けたモデルがこの「320」。これはその復刻ってわけ。
ほんとよくできてるんですよ。
オリジナルを見たことはありませんが、レトロなスニーカー特有の細すぎるが故にシュッと美しく仕上がったラスト、ローテクだけど上質なアッパー素材、踵部分の薄さ、ソールの薄さ、それらが見事に再現されています。
スウェードもこのご時世には珍しく上質で毛足の長いものが使われていて。
いわゆる、「眺めながらずっと酒が飲める」ってやつです。
昔どおりのサイズ感で横幅がめちゃ狭いので、通常NBで履いているサイズの1cm~1.5cmアップする必要があります。
あと、これに関しては履き心地も良くないです(笑)
「よくできてるなあ」っていう、そういう楽しみ方をする一足。
美しい。ニューバランスのどのモデルよりも美しい。
前編の文章と全然関係ないっていうか、むしろすべて正反対っていう。
まあ、いいじゃないですか。良いものは良いということで。
同時にリリースされたバーガンディも良いんだよなあ。欲しかったなあ。
あと、90年代リアルタイマーとしては、日本企画の『M580』も気になってます。
当時、ヘクティクが別注で出したトレイル・モデルね(詳しい説明は面倒なのでヨソを見てください)。
そうなんです。最近、逆にUSA製ではないニューバランスが気になってるんです。
「流行っても気にしない」なんて言ったくせに、わざと人と違うものを選んでしまいます。
完全に前言撤回。自己否定も甚だしい。
先述した自己ルールがありつつ、あえて自己ルールを破ってのチョイスがこの「U320 VT」。
それを誰と共有するわけでもなく、こうやって一人遊びをしています。寂しいです。
自分でも何のためにそんなことやってるのかよくわかりません。
ただのお気に入りの紹介でした。今回は以上です。
■後日追記
「320は日本企画なのでは?」という指摘がありました。
よくぞお気づきになられた。そうなんです。たぶん、僕の嫌いな「日本企画」なんです、これ。
でも買ったときは判断が付かなくて、アジアなんかでは展開されてたので、そこは目をつぶって知らないふりをして買ったんですよね。
先ほど改めて、こまかくググってみましたところ、ブランド創立110周年を記念し(320は40周年記念)、日本企画でリリースされたモデルだと判明しました!
わあ、残念……。完全にその情報を漏らしてましたね……。
まあいいや、何事にも例外はあるってことですよ。あくまで例外ってことで。
HanesのパックTとかTHE NORTH FACEとか、あえて日本企画で選ぶモノも中にはありますしね。
どうぞご了承を……。