とってもおしゃれブログ

へそまがりな洋服好きの中年が全然おしゃれじゃない偏屈アイテムについて個人的な思い入れを語るブログです。

安いからこそ良い物だってあるんです(アメリカのトレーナー)

僕は、厳選なんかされていない粗雑な素材を使い、シルエットなんて何も考えられておらず、野暮ったくて、機械で大量に縫製され、ただ安いだけでまったく品質が良くないアメリカのスウェットが大好きです。

 

アメリカ人が近所のスーパーや学校の生協で買ってるようなスウェットが良いのです。

特別な編み機を使い、生地から徹底的にこだわり、日本人の体型に合わせて丁寧に縫製されたようなスウェットには、まったく興味が湧きません。

トレーナーなんてカジュアルウェアの王様なんですから、むしろ安っぽくてダサくてナンボだろ、という思いがあります。

以前ご紹介したChampionの「ECO FLEECE(エコ・フリース)」というモデルは、まさにそんなスウェットを象徴するアイテムでした。

これももちろんですが、Champion以外にも現行のスウェットは存在していますので、今回はそれらを取り上げたいと思います。

 

■FRUIT OF THE LOOM

 

これ安い! ↑

 

 

 

 

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当ブログではTシャツでよく取り上げているブランドですが、スウェットも良いですよ。めちゃくちゃダサくて。

 

この12ozのモデルは生地が分厚くて保温性も抜群ですが、とにかくシルエットが悪い。

サイズがかなり大きくて、Mでも日本のXL以上はあるんじゃないかしら。

分厚くて、肩幅も身幅も広くてモコモコするので、着ていてかなり嵩張ります。

でもそこが良いんです。モサっとして野暮ったいところが。

今はオーバーサイズが人気ですし、これくらいのユルさが逆に今っぽいかと。

これに関しては生地の質感も良いですし、ガッシリした作りで着ていて安心感が感じられるので、形がダサい以外は非常に高品質な製品だと思います。

 

 

■JERZEES

 

 

 

 

これ、自分では持ってないんですけど、古着でよく出てくるボディなので大体はわかります。

相当ヘボいです。生地もかなり薄めだし。

毛玉はできるし、洗濯を重ねると裏の起毛もつぶれてきて、ペナペナになること間違いなしです。

 

先述のチャンピオンもそうですが、僕がご紹介したアイテムに関して「品質はどうか?」と質問されることが稀にあります。

でも僕はここで紹介するアイテムが良品だとは一切言っていません。むしろ人によっては粗悪品である可能性も大いにあります(チャンピオンのエコ・フリースも縫製が悪くて、洗濯するとペナペナになってきます)。

僕にとってはそれが良いんですよ。

 

......いや、良くないかもしれない。僕だって良い状態のまま長持ちすれば嬉しいです。

でも、たとえ品質が悪くても、そういうモノとして愛でる。「作りが雑でアメリカらしいなァ」なんて言いながら。

モノ単体を愛でるというよりも、お国柄やブランド、その背景を含めて楽しむのが僕のスタイルです。

 

そして、他の誰も褒めないモノを褒める。他の誰も注目していないモノに注目する。

これが大事です。他人が良いと言ったものをわざわざ後追いしてもつまらないじゃないですか。

自分だけのスペシャルを見つけるには、「おまえなんかにわかってたまるか!」くらいの気持ちでモノを選ばないとイケナイ。

 

■Hanes

 

 

以下同文です。同じです。ブランドが違っても追記することは何もありません。

これも毛玉ができてヨレてペナペナになってきます。そんなトレーナーばかり紹介します。

とはいえヘインズのスウェットならブランドパワー的にも間違いはないでしょう。

 

 

あ。このタグのやつ。これは好きです。

結構タフなイメージありますよ。素材は90%コットンなので毛玉もできづらいでしょうし、作りがチープな印象はありません。

なんだかんだでコットン比率が高いものは質感が良いんです。ポリが多いものはどうしてもチープさが増します(でも「それが良い」と何度でも補足します。ポリが多いと洗濯しても乾きが早いし)。

なので、このHanesのような「こんな値段なのにコットン比率が高い!」というものは、常に探していきたいですね。

 

高級なスウェットって、“料亭の牛丼” とか、“ミシュランで星が付いたラーメン” とかと同じような感じがするんです。

普段のお昼に食べるものはそんな立派なものじゃなくても、牛丼チェーンや、町中華のラーメンでいいじゃんっていう。

 

......でも、本当にこだわらない人って、こんなアメリカ物じゃなくてユニクロしまむらあたりで買うんですよね。

ここで挙げたものって、日本では普通に店頭で見つかるものでもないので、通販以外で手に入れるのは難しく、よっぽど面倒なんです。 

 

こだわっていないモノを見つけることにこだわる。これはなかなか面倒な趣味です。

本来「こだわる」という言葉は、些細なことにとらわれたり難癖をつけたりすることで、ネガティヴな意味で使われていました。

なので僕は元来のネガティヴな意味での「こだわりの男」です。マニアとはそういうものです。

 

わざわざ意図的に、低品質のものを選ぶ。しかも見つけづらい。

どう? これ、どう?

 

簡単にわかってたまるか!