とってもおしゃれブログ

へそまがりな洋服好きの中年が全然おしゃれじゃない偏屈アイテムについて個人的な思い入れを語るブログです。

自分のジーパン自慢 その1

Levi's 501に関する記事は以前も載せたことがあるのですが、

僕はXX(ダブルエックス)などの価値のあるヴィンテージにも、こだわった国産ジーンズにも興味が無くなってしまい、Levi'sの現行品やレギュラー古着の501を愛用しています。

さらに、かつては流行から遠く離れていた「アイスウォッシュ」とも呼ばれる薄く色落ちした状態の501を、昔から好んで穿いています。

 

上記の記事を書いたときから自分の好みやスタンスは基本的に変わっていないのですが、それだとジーパンの話題が後に続かなくなってしまうので、これからは持っているものを個別に自慢していこうかなと思いまして。

 

まずはモノ紹介。

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はい、ジーパンですね。

ヴィンテージではありませんから、誰が見ても「うわー! すごい!」とかの感想にはなりません。どこからどう見てもただのジーパンで、それ以上でもそれ以下でもありません。

 

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紙タグもボロボロになってきています。かろうじてわかる「Made in U.S.A.」表記。

 

さて、ここからは物好きな人だけが気にするポイント。

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ボタン裏の刻印は「522」。これは製造した工場の番号です。しかし、どの番号がどこの工場かと判明しているものは少ないはずです。

有名なのは「555」のバレンシア工場。これはかつて、Levi'sがバレンシア工場製であることを謳って復刻アイテムをリリースしたときに判明したと記憶しています(違ってたらすみません)。

かっこいいゾロ目の番号でわかりやすいこともあり、レギュラー501の中でもバレンシア工場製は人気があって高値が付きます。

 

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この内タグにある「522」はボタン裏の番号とイコールです。

そして「07-0」は製造年月を表していまして、「07」のほうが月です。となると「0」は年の末尾なのですが……

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2000年になると厚手の刺繍タグが付くのが一般的なので、この薄いプリントタグならば1990年7月製造......ということになるのでしょうね、たぶん。

 

そして品番は「501-0190」。下記のショップで同じモデルのデッドストックが売られていたようですが、これを見ると「0190」というのはストーンウォッシュのことだとわかります。

www.sixpacjoe.com

 

ちなみにリジッド(未洗い)は「501-0000」です。

 

 

 

 

 

 

 

こういうことを調べていると、ヴィンテージではないレギュラーアイテムでも十分楽しめるんです。

 

とは言え、この一本を買ったときは、いくらそんな僕でも「これはナシだな」と思っていました。

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これを見つけたのはリユースショップ。たしか1,200円くらいだったはずです。

買ったばかりのときはヒゲも出ておらず、いくらアイスウォッシュが好きな僕でも穿くのがためらわれるほどのノッペリ具合でした。

でも僕は10年ほど前から、USA製のレギュラーLevi'sは近いうちに必ず枯渇化が進んで価値が上がると確信していて、リサイクル系のショップで格安のUSA製501を見つけたらどんなにダサくても保護してくるという活動をしていたのです。これもその一環。

※でも仕方ないので室内や休日に穿いていたら、さすがはリーバイス。元々がストーンウォッシュだとしても、写真のとおり、薄らながらもヒゲやコントラストがちゃんと出てくるもんです。

 

 

そして。これを買った後、90年代ファッション・ブームの影響からまさかの薄色ジーンズが人気となり、ヒゲやアタリの出ていないのっぺりしたものも、流行的にまったくおかしくなくなりました。

そうなると僕もミーハーなところがありますので、こいつも見事、一軍に昇格。今ではローテーションの一角を担う外着として大活躍してくれています。

 

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よく見るとシミ汚れがありますね。ワイドハイターで漂白してやりますよ。ヴィンテージではそんなこと絶対にできないでしょ。レギュラー&薄色好きなので、そんなことも躊躇なくできます。

 

 

そうこうしているうちに、僕の読みどおり、USA製リーバイスはぐんぐんと値段が上がってきていて、今では7,000~1万円弱でもおかしくないくらいになってきました。15年前ならレギュラーは高くて5,000円前後だった印象なので、ちょうどその1.5~2倍くらい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 レギュラー独特のタテ落ちではないまだらな薄色ジーパンって、鬼ヒゲが出ている濃紺ジーンズよりもずっと汎用性が高いと思っているんですよね。鬼ヒゲ系はどうしても “強い” ので、ハードなアメカジやマッチョなスタイルにしか馴染まないイメージがあります。

濃淡のコントラストはありながら全体的に色が薄いジーンズのほうが、ジャンルを問わず合わせやすい気がしています(着こなしは得意じゃないので、そういう話題を深く掘り下げるのは他の人たちに任せます)。

 

なので、新品のリジッドを買った直後はつらい。最初は当然濃紺なので、「早く色落ちしてくれ」と願いながら仕方なく穿いています。世間的には色落ちしないように穿くのが多数派なのかもしれませんけど......

「最初から色の薄いジーパンを穿けばいいじゃないか」と言う人がいるかもしれませんが、それは愚の骨頂です。新品の場合は、自分で育て上げてナンボです。そんな甘えは許されません。ただし古着は別なので、それに頼るというワケ。

 

今後また濃紺の流行が来たら、ミーハーなのでちゃんと流されるとは思います。でも薄色好きになって20年以上経ってますから、その部分に関してはこの先も変わらないんじゃないかなーと思っています。

 

 

ジーパンは20本くらいあると思うので、また書きます。「何が違うのかわからない」と言われるような気がしますが……