とってもおしゃれブログ

へそまがりな洋服好きの中年が全然おしゃれじゃない偏屈アイテムについて個人的な思い入れを語るブログです。

下に着るのか、上に着るのか

男性でいま最も着られている下着ってやっぱりユニクロなんですかね。

というか、みんなどういう下着を着てるんですかね。パンツはボクサーが一番多そうなことはなんとなくわかりますけど、上のほうってどんなの着てるんでしょう。下着の見せっこなんてしないので、よくわかりません。

 

僕は25年以上にわたり、もっぱらアメリカン・ブランドのパックTです。アメカジじゃない格好のときも、何も考えずそればかり着ています。自分にとっては「男の肌着ってそれ以外に選択肢あるの?」というレベル。

 

もちろんパックTデビューはHanesでした。

今でもポリ混の青ラベルは愛用していますけど、HanesのパックTシャツは日本のヘインズブランズ ジャパン社が企画販売しているものですから、厳密にはアメリカのものではありません。

 

とはいえ、名品であることには間違いなし。

 

 

でも、選べるならやっぱり本場アメリカもんが良い!ということで、季節を問わず一年中メインにしているのは、ご存じ FRUIT OF THE LOOM のパックTです。

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なんと言ってもこのパッケージデザインですよ。アメリカの下着には、なぜかほぼ必ずムサい着用モデルの写真が載っています。おしゃれさを微塵も感じさせないところがむしろおしゃれ。この手のパッケージが好きすぎて、開封しても袋が捨てられません。

 

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しかしこれらアメリカのパックT、探そうとすると意外となかったりします。

もちろんネット通販ならあることはあるのですが、サイズ切れがあったり妙に高かったりして、いざ必要なときに納得できるものが買えなかったりします。

 

 

 

ここ最近、FRUIT OF THE LOOMは日本でライセンス展開されていますので、米国ものを選ぶ際は、このダサい着用写真を目印に探しましょう。

 

そしてこれが謎で、パッケージデザインだけは多種多様なのに、中身の製品の違いはよくわからない。こういった仕様の一貫性の無さが、フルーツの輸入と仕入れを難しくしているなんて話を聞いたこともあります。

 

 

上掲した私物の左側2つは、楽天で7~8年ほど前に、1パックなんと500円で売っているのを見つけてごっそりまとめ買いしたものです。良いショップを見つけたと思ったのに、購入直後に閉店。在庫一掃セールだったようです。ほんとタイミングよく見つけたなあ……

右側の9Pのものは、アメリカ出張した友人にお願いしてウォルマートで買ってきてもらったもの。まだ5着くらい残っています。

 

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肌触りはとにかく“ドライ”。硬めのコットンでガサっとした感触です。

日本で着心地がいいとされている感触とは違うのかもしれません。でもアメカジ愛好家としては、ふわっと柔らかい生地なんて論外。コットンの手触りはこうでなくちゃいけません。

一度乾燥機にかけると、さらにアメリカっぽい良い感じになります。縮みが出るし形も崩れますが、外干しではどうしてもあのアメカジらしい感じが出ないんですよね。

 

そして、なかなかにタフです。着方や洗濯の仕方にもよるのかもしれませんが、破れたりホツれたりしづらいので、結構長い間着用できます。おかげでストックがまったく減りません。

とはいえヘタりやヨレはどうしても出てきます。白さも失われてくすんできます。でもそういうところもまたアメカジのかっこよさなので、派手に汚れない限り、なかなか捨てられません……。

男は歳を取るほど清潔感が大切になってきますから、自分でもそれはどうかと思ったりはしています。見る人によっては小汚い下着を着てると思われるかもしれません……。

ヤレた下着が似合う武骨さが欲しいものです。僕、バキバキの文化系なもので……。

 

 

さて、こういったパックTを取り上げる際によく言われるのが、生地が薄いことによる乳首の透け。どうしても黒くてかわいいのがポッチリしてしまうので、上着として着ることはどうも憚られます。

でも最近、そんなことを気にするのもどうなんだろう? 気にせず堂々とパックTだけ着るのがかっこいいんじゃないか? とか思ったりもするのです。 

 

「白いTシャツとジーパンだけで様になる男が一番おしゃれ」なんてことが言われたりしますが、僕はおしゃれとは別の話だと思ってまして。

日本でその格好の代表として挙げられる吉田栄作尾崎豊も、リアルなファッションではなくステージ衣装であり、日本人がイメージするアメリカ人男性のコスプレだったと思います。

ジェームス・ディーンもしくはスプリングスティーンあたりのコスプレですよね。

 

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このスタイルでイメージされるアメリカ人男性像は、ファッションや見た目などは一切気にしない粗野なタフガイです。それをファッションとして取り入れるなんて、本末転倒もいいところ。思想が軟弱すぎる。

ですからむしろ乳首がポッチリしてるくらいがちょうどよくて、そんなことを気にしない男こそ白Tを着るに値するのではないかとか思ったりするのですが……

 

ところが僕自身、街なかで他の男の乳首が見えてたらものすごく気分が悪いので……

僕もまだまだコスプレ野郎ですね。

 

さらに白Tは、雑誌「POPEYE」でスタイリスト長谷川昭雄さんが打ち出したスタイルの真似っこでもあります。それまでも無地Tシャツは愛用していましたが、白がメインではありませんでした。POPEYEを読んでからは白ばかりになりました。完全に影響を受けました。個性って何ですか?

 

 

でも、このコロナ禍のせいで、自宅ではパックTだけで過ごすことが多くなっています。これを機に、パックTだけで様になる男になれればいいなとか思ったり思わなかったりしていますが、実際は運動もせずにインターネットを見てごはんばかり食べていますので、体がぷくぷくと膨らんできています。

 

いつになったら粗野で精悍な男になれるのだろう……。

 

 

■追記

僕はまだ持っていませんが、アメリカのHanesのパックTもネットでは買えますよ。パッケージにはちゃんと着用モデルが載っています。僕もいずれ試してみて、フルーツと比べてみたいです。

 

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