とってもおしゃれブログ

へそまがりな洋服好きの中年が全然おしゃれじゃない偏屈アイテムについて個人的な思い入れを語るブログです。

このブログで初めてするバッグの話

当ブログで意外にもまだ取り上げたことのないアイテムが、バッグです。

 

若かりし頃はバッグが大好きで、その日のスタイルや用途に応じ、いろんな種類を毎日とっかえひっかえ使うほうでした。しかし今となっては、どうもバッグ自体が好きではなくなってしまったのです。

 

一つめの理由。

外国(主に欧米)の男性は基本的にバッグを持たないという話を聞いたから。

男が使うバッグは仕事用のブリーフケース以外、ダッフルやリュックといった、物をドカンとぶち込むだけのバッグを持つ程度で、必要な小物はすべてポケットに入れ、それ以外は手掴みで済ましているとのこと。

実際に欧米で生活した経験はありませんのでこれらは何かで読んだ程度の知識ですが、確かにそんなイメージはあります。持ち物がこまごまと多い人や、さらにそれらを細かく分けて整理したりするようなマメさは、欧米の旧来のマッチョイズム(※)にはそぐわないようです。

※ あくまで旧来型の古典的価値観であり、筆者がLGBTを否定するものではありません。

 

そのためか、海外ブランドを見ていると、バッグ類はもともと女性用として展開されていたり、日本向けのオリジナル商品だったりということがよくあります。

 

それ以上は特に深堀りせず「海外ではそうらしいよ」というあたりで留めておきます。しかし僕は洋服に関しては欧米至上主義者であり、オシャレさんではない “普通の外国人観光客” をファッションリーダーとしているので、その価値観には従わざるを得ません。

 

 

そして、二つめの理由。

上記のマッチョイズム的な価値観うんぬん以前に、至極単純に、だんだんと荷物を持ち歩きたくなくなってきたから

例えば昔は革ジャンや米軍M-65のような重量のある上着を羽織っては「この重さが良いんだよ」なんてことを言っていましたし、実際にそう感じていたのですが、やはり寄る年波には抗えず……。

 

重いのって、超イヤじゃないですか。完全に体力の衰えですよ。しかも著しく。

 

さらに、面倒

もうね、めんどくさい。出かける準備するのも、なにか持ち歩くのも、取り出すのも、全部イヤ。背負うものをひとつでも減らしたい。解放されたい。自由でありたい。放っといてほしい。

 

 

とはいえ。

 

 

とはいえ、です。

ここは日本です(残念ながら)。

そして残念ながら僕は日本人です。

 

生活するうえで、バッグがどうしても必要なのです。

 

キャッシュレスを導入しても、まだまだ財布は要ります。仕事でも紙資料があります。ペンケースも要ります。入館証もあります。ヘッドフォンだって持ち歩きたい。慢性鼻炎で花粉症なのでティッシュも無いと困ります。リップやハンドクリームや点鼻薬や胃薬などを入れた常備薬用のポーチも必要です。そしてこれも欧米人とは違い、折り畳み傘も持ち歩いています。

 

バッグがどうしても必要なのです。

 

というわけで今僕が使っているバッグ類はどれもこれも、「オシャレーでカッコイイ」とか「コーデのワンポイント」とか「職人による匠の技が……」とかではありません。

 

ほぼ、仕方なく持っています。

 

と言いつつも使い勝手が良ければ何でもいいわけではないのが僕の性分でして、自分のルールに則ったインポート・アイテムでなければなりませんし、モノとして語れるものでなくては買う気が起きません。

そのため、選ばれたバッグ類はどれもこれも、少ない母数の中からの消去法で、「これでいいや」とネガティヴに選ばれたものばかりです。

 

 

バッグを取り上げるのが最初なので前置きが長くなりましたが、僕が通勤に使っているのはこちら。


先述のとおり、欧米の旧来の価値観では、トートバッグは最も男性が持つべきではないカバンとされていますので、僕も本当は避けたいところ。

L.L.Beanのサイト上でもモデルは女性が採用されていますので、基本的には女性向けのアイテムなのでしょう。

 

でも、

・リュックは背中に汗をかくので不快だし、出し入れが面倒

・ショルダーは見た目的にも使い勝手的にも着る洋服を選ぶ

・手提げは重くて邪魔

以上の理由から肩に下げられるトートバッグは、どんなに欧米人からオカマと思われようとも、利便性を考えると最優先で選ばざるを得ません。

 

 

L.L.Beanのトートバッグと言えば、普通はコレですよね。

 

 

L.L.Beanの」というよりも、これが今世間で“トートバッグ”と呼ばれるもの原型となったアイテムでありますから、むしろトートバッグを代表するアイテムと言えます。

 

でもこれ、実は自分にとってはとても中途半端なバッグでして。

中に仕切りが一つもないので通勤の際はゴチャつきやすい。ハンドルの長さはミディアムだと短すぎて腕が通らず、ロングにすると長すぎて女子っぽすぎる。

完全に “帯に短し襷に長し” の状態。

 

その点、僕の使っているエブリデイ・ライトウェイトはハンドルの長さがそこそこで、中には小物を入れるポケットがあり、しかもド派手なカタディン・ロゴのデザインは、普通なら避けてしまうであろうダサさで満ち溢れています。

素材はナイロンなので劇的に軽い。そして丈夫で雨にも強い。

さらに微妙なダサさもいい。

 

でも不満なのはサイズ。ミディアムだと小さくて、ラージだと大きすぎる。

僕はラージを使っていますが、通勤電車だと隣の人に当たってしまったり、席に座った場合ははみ出してしまうので、いちいち気を付けて折り込まなければなりません。

いくらなんでもMとLに違いがありすぎるだろ! この辺のアメリカ人の大雑把さ、なかなかにアメリカっぽくて嫌いじゃありません。

 

 

一方、休日メインで愛用しているのはこちらのトートバッグ。

ま、エコバッグですね。比較的最近リリースされた、歴史の浅いアイテムだと思います。

僕は買い物用バッグとして、生成りとネイビーの2つを使用しています。

 

ところがこれ、すこぶる良い。

 

ハンドルの長さが、肩掛けでも手持ちでもどちらでも違和感がない。

畳んでバッグ・イン・バッグにできる。

大きさもちょうどよく、どんなショッピングにも対応できる。

安い。

丈夫。

洗える(縮んで変形するけど)。

普通にオシャレー。チャリンコの籠にでも入ってたら超オシャレー。

 

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昨年末の買い出しでも大活躍

 

通勤用やその他の使用目的があるバッグは、中の仕切りがないとどうしても不便なのですが、それはショッピング・バッグとしてなら必須ではありません。

なんだかんだ、これがL.L.Beanのトートバッグ史上最高傑作ではないか?なんて思ったり思わなかったりしています。

 

不満は、生成り以外のカラーは内側にポリウレタンが使用されているので、だんだんと劣化してくることですかね。

あと、この価格でも以前よりは高くなってます。最初は定価で1,900円&送料無料だったからな……。

 

 

実はこのバッグ、メルカリや並行輸入のショップで、定価よりもはるかに高い値段で出品されていることがよくあります。

それを見つけるたびに心を痛めているので、当ブログをご覧になった皆さまは、何があってもメルカリやインポートショップでご購入なさらないようご注意ください。

 

 

Amazonにあったのは適正価格ですね。

 

 

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バッグは嫌い。持ちたくない。でも持たざるを得ない。持つならば舶来品がいい。

 

買う理由がそもそもネガティヴなので、理想のバッグなんてなかなか見つかりません。買っては失敗を繰り返しています。いつになったら答えを得られるのかわかりません。

 

でも僕が目指すのはバッグを持たない生活です。買うバッグはどれも失敗なのが正解なのでしょう。

 

他にもリュックとショルダーバッグとウェストポーチを仕方なく使っていますので、機会があればブログに載せたいと思います。

 

 

それではまた。