僕はロゴマークが大好きです。
ファッションに詳しい人やいろいろ卒業して達観しちゃった人って、どうしてもロゴ物を否定しがちなんですよ。でも僕はさらにそういうのすら卒業しちゃったので、敢えて堂々と言います。「ブランドとロゴが大好き!」と。
でも礼賛するのは既に人気と知名度のあるロゴではなく、あまり知られてなかったり、ファッションとしてさほど重宝がられていないものを掘り起こして注目するというヒネクレ精神でやっています。
さて。今回ネタにするのは「le coq sportif」
ブランドとしてはもう十分すぎるほど有名で知らない人はいないんですけど、「ファッション・アイテムとして重宝がられる」という面においては、全然だと思っています。
カッコイイ。
好きになったのは小学生のとき。3年生の担任だった体育教師の鈴木先生は毎日違ういろんなジャージーを着ていましてね。たしかサッカーが専門だったので、ヨーロッパ・ブランドのジャージーをよく着ていたんですよ。それらをカッコイイなぁと眺めていたものです。
僕はその中でも特にle coqとKappaのロゴに惹かれましてね。ルコックはトリコロールのカラーリングが洒落てて、すごくかっこよく見えたんですよ。
最初にルコックのアイテムを買ったのは大学生の頃。キャンパスでオシャレな女の子が黒レザーの「モンペリエ」を履いていましてね。ルコックは好きだったけどスニーカーを作っていることは知らなかったものですから、もうすぐに欲しくなりまして。真似をして、靴屋で見つけて買いました(ちなみに千葉にかつてあった「ウォークランナー(旧名:ウォークマン)」という名店)。
でも僕がそのとき買ったのは、サイドのロゴが三角形のパンチングで表現された、鶏マークの無いモデルだったんです。ロゴは無くてもどうしても欲しくて。ところがそれを買った後に「agnès b.」でロゴ入りのモンペリエを発見しましてね。あれは悔しかったなぁ。
その後、まだ2000年前後の話。セレクトショップや上野の靴屋あたりで80~90年代頃のデッドストックのスニーカー(テニスシューズ)を何度か見かけたことがありましたが、買えるタイミングが無く、入手することはありませんでした。今思い返すとそのデッドってMade in Franceだったりするんだよなあ。ちくしょう。
時は流れまして。今はこちらのスニーカーを愛用しています。
「LCS R 1000」というモデル。NEW BALANCEを思わせるようなグレーがベースではありつつ、やっぱりトリコロールに惹かれちゃいますねえ。
他にもかっこいいモデルはいろいろあります。
LCS R 800
EUREKA (エウレカ)
いま廃番になってるっぽいんですけど、これは好き。
安い! 欲しい!
などなど。
で、僕がモノを選ぶ際にこだわっている点として、「海外ブランドの日本企画のアイテムは認めず、本国仕様のモノしか買わない」というルールがあるのですが、実はこのルコックのスニーカーに関してはそれが微妙なんですよね……。
というのも、日本で売られてる物が、海外と同じ物なのかそれとも別のもの(例えばデザインは同じで工場は別、など)なのかが、自分で判断できていないんです。
フランスのサイト ↓
https://www.lecoqsportif.com/fr-fr/e-boutique/chaussures-homme?c=running
LCS R 800 もあるんですよね……
なんかもう、わかんないならそのまんま知らないふりでいいかな?と笑。意外とユル~い判断基準でございます。
でもそれで言うと、ウェア類に関してはもう日本企画は壊滅状態なんですよ。ほんと、あまりにもダサすぎる。
https://www.lecoqsportif-jp.com/men/
おもちゃか。
逆にこうなっちゃうと、もうわざわざルコックである意味がねえだろと。無印で買うわ。
一方、おフランス本国はというと。
https://www.lecoqsportif.com/fr-fr/textile
......ごめんなさい。
フランス本国では最近ロゴとテイストが変更されてて、あんまりかっこよくないわ。
とはいえどう見ても日本よりはマシですよね。ルコックしかりKappaしかりellesseしかり、インポートショップはこのあたりのユーロブランドを並行輸入で仕入れても良いと思うんですけどね。ほとんど見かけたことがありません。いろいろとしがらみでもあるのでしょうか。
ファッションとスポーツブランドって、どうして輸入品ではなく日本の代理店でオリジナル商品を作るのが当たり前なんでしょうか? サイズが合わないのは仕方ないにせよ、まったく異なる商品をわざわざ海外のブランド名を付けて売る必要ってあります? 海外ブランドのネームバリューで儲けるためだけでしょ? ほんと悪しき商習慣だと思っています。
ちなみに、ルコック/Kappa/セルジオ・タッキーニは「ゴーシャ・ラブチンスキー」とのコラボレーションでにわかに注目されたものの、それぞれブランド単体としての人気にはあまり結びつきませんでした。
昨今のレトロスポーツ人気によってどのメーカーもリブランディングをしていて、ファッション方面には力を入れているようですが(ルコック本国のロゴ変更もその一環か)、個人的にはそういう余計なことは必要ないんだけどなぁ……。
良いロゴマークがあるんだから、スポーツウェアとしての基本性能を満たしたうえで、そのロゴを小細工ナシでドーンとシンプルに使ったアイテムを本国で作り、それが日本に入ってくる流れができれば僕個人的には万々歳なんだけどなぁというところでございます、ハイ。
おまけ↓
日本ライセンスの靴下。これはカワイイ。あまり出番はありませんけど。