とってもおしゃれブログ

へそまがりな洋服好きの中年が全然おしゃれじゃない偏屈アイテムについて個人的な思い入れを語るブログです。

いやー、財布って、ほんっっと難しいですね(水野晴郎の口調で)

今回はだいぶ長文でーす。

 

 

これまではヴィトンの財布を使ってたんですよ。生意気にも。

ダミエ。二つ折りの。

 

田舎者なのでステータスアイテムとかハイブランドってものを一度は持ってみたくてですね、7年くらい前に誕生日プレゼントに買ってもらったんですよ。

 

ところが7年も使ってたらさすがにステッチがホツれましてね。コリャみっともないなと。ホールド力も落ちるし。

なので、買ったお店(= 松屋銀座のヴィトン)へ「これ直してけろー。なんぼすっぺ?」つって駆け込んだんですよ。

 

ところが見せた瞬間に、触ることもなくソッコーで「直せません」と、美人の店員さん。なんでも、縫製だけではなく本体のキャンバスがやられてるから直すのは無理なんだってさ。

モノを見せてたった10秒で追い返されましたよトホホ。

 

 

てなわけで、そのヴィトンはメルカリでソッコー売りさばき、

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 そのまま街へと、新しい財布を探しに繰り出しました。

 

 

ところがですね。財布って、人それぞれ、求める条件がいろいろあるじゃないですか。自分にピッタリなものを見つけるのってほんと至難の業で。

 

ヴィトンが欲しかったときはステータスが第一でしたから、使い勝手やデザインなどはどうでもよかったんです。

※ところが結果的にヴィトンの二つ折りは機能的にもベストでした。

 

「ステータスごっこ」に飽きて次の財布を選ぼうとしたら、まあ難しいこと難しいこと。

 

僕が求める条件は下記でした。

 

 

  • 二つ折り
  • カード収納はできるだけ多く
  • コインケースは内側
  • できれば何らかの海外ブランド
  • でも、これみよがしなブランドではないこと
  • 粗野で雑に扱える
  • 雑な男が、こだわらずに仕方なく財布を持ってる感じを出したい
  • とはいえ、語ろうと思ったらいくらでも語れる
  • 1万円以下(入っているお金より高い財布はイヤ)

 

 

ところで、欧米の男性はあまりバッグや財布を持たないと聞きます。憧れますよね、外人さんがポケットにお金やカードを雑に突っ込んでる感じ。

とはいえアタシは日本人ですから、それを真似するのも難しく。

 

 最初はTOMMY HILFIGERがちょうどいいかなーと思ったんです。

 

 

 

まあ悪くないです。構造も理想的。

 

でもねえ、学生みたいじゃないですか。値段も含め。トリコロールのデザインも余計ですよね。それが要らねえんだよ。革質も安っぽくて、大人が持つ財布じゃない気がするなあ……。

 

 

日本のブランドなら、僕ら世代は外せないPORTER。やっぱり裏原宿はタンカーよ、タンカー。

 

 

 

うん、悪くない。これ買えばよかったかな。でも、ペリペリのベルクロがなあ......アラフォーでペリペリって、なくないですか

あと小銭入れが小さくて外側なのは使いづらそう。そしてカード入れも大きなポケットが無いから足りなそうだなあ。

 

 

もしくは

 
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こんなんで良いんじゃねえの? と。見た目なんかにはこだわらない男らしさがある。

 

ところが、この素材のポーチを持っていたのですが、ポリウレタンなので2年も使うと経年劣化しちゃうんですよポロポロとコーティングが剥がれてきちゃうんです。

そうなると、お札とカード類のホールド力も劣化しますからね。

 

 

いやー、決まらない。どうしよう。

 

 

ショッピングモールやアウトレットを丸一日かけていろいろと見て回り、やっと見つけることができました。

 

これまでまったく知らず、お店で見て初めて知ったモノ。久々に「足で稼ぐ」という経験をしました。

  

 

 

 

 mule」という、アメリカ発のブランド。

Slim Wallets by Mule | Carry Slim. Carry Smart.

 

 

ALLETT(アレット)」という、“世界一薄い財布”を作るメーカーがあるそうで。

そこの新ラインがこのmuleなんだそうです。いやー、まだまだあるもんですね。知らないブランドって……。

 

 

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・Handmade in USA(San Diego, California)

・カードを24枚収納可能な激薄構造

・ベジタブルタンニンなめしのレザー

・防水ナイロン

・全世界の紙幣対応

 

 

とのことで、男の好奇心をそそる要素満載。それでいてお値段は1万円ジャストって!!!

 

しっとりとして、持つだけで手に馴染んでくる革はとても上質で、汚れてくたびれてからの経年変化も楽しめそう。

 

まだ無名なのも最高。やったー。俺が見つけたぞ。

 

そしてこのルックス。余計なデザインが無く、外側はただ革。それだけ。いや~かっくいいっすわ。

 

で、とにかく薄い。

 

僕はこれまで、自動車免許に保険証、クレカにキャッシュカード、会員カードにポイントカード、役所関係や診察券などなど所持しているカード類は入れ物を3つに分けて持ち歩いていました。

 

それら全部、コレひとつに入っちゃいましたよ。薄~い状態のまんまで。

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語れる要素が満載なのも良いですね。これを知らずに他の財布買ってたらと思うとゾっとしますわ。

 

コインケースの場所が外側にあり、その大きさも小さいので、札と小銭で支払う場合に少し手間取ってしまうのが玉にキズですが、きっとそういうのは使っていれば慣れるでしょう。

 

 

 良いと思います。アタリを引きました。

 

 

てなわけで、新しい財布を持って意気揚々と出勤。

 

 

駅に着いて元気よく自動改札にかざしたら、PASMOがうんともすんとも言わないわけです。

 

なんで? たくさん詰め込んだ他のカードが干渉してるのかな?

 

カードの入れる場所を変えてピピっとしても

 

ダメ

 

財布を開けてみようかな

 

ダメ

 

この「隠しポケット」に入れたらどうかな

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ダメ 。

 

結局そのときは、PASMOを取り出してからかざして通勤しました。

 

 

その後、よくよく調べたら。

 

以下、以前からこの「mule」を取り扱っているというショップ。

moonlight-gear.com

 

 

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commuterは日本文化に合わせて小銭入れのコインポケットとSUICAに対応した財布です。
20枚のクレジットカードを薄く収納できるCARAVANをベースにし
スキミング防止のRFIDの特性上、SUICAに反応しないことに考慮し、財布を閉じたままでも横から簡単にカードを出し入れできる隠しカードスロットがお札入れの部分に仕込まれたデザインになっています。

(カードを取り出さないとSUICAには対応しません)
この隠しポケットは交通系カードだけでなく名刺やIDなど大切なカードを仕舞っておくのにも役立ちます。

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えーーーーと。はい?

 

 

スキミング防止のRFIDの特性上、SUICAに反応しない

(カードを取り出さないとSUICAには対応しません)』

 

 

なんだよそれ! 知らねえよ! 「RFID」ってなんだよ!!

店員、そこは把握して教えてくれよ! ポップにも書いておいてくれよ!!

 

 

どうやらこの財布には、スキミング防止のハイテク機能が備わっていて、ICカードの読み取りができないのは仕様とのこと。むしろそれが、この財布のウリだったそうです。

 

 

えー! 勘弁してよーーーーーーー汗。

アメリカや、車移動がメインの田舎ならともかく、日本の都市部でSuicaPASMOが読み取れないってそれ相当な致命傷じゃないの!? ありがた迷惑なハイテク機能ですよ!

 

 

難儀。超難儀。

 

 

100点満点だと思ったのが、たったそれだけでマイナス50点です。

いやー、困りましたね。

 

 

とは言え、です。

 

 

人間の行動って、大体は「慣れ」なんです。僕が改札を通るときに、財布を直接ピピピじゃなくて、「財布からカードを出す」という行為を身につけてしまえば問題ないわけで。

 

 

仕方がない。僕が財布に合わせて対応するしかありません。

だって、どうしたってこの財布がカッチョイイんだもん!

 

 

実際、今これを書き進めているのは、使い始めて3日目。

 

 

実はもう慣れてきています。改札を通過するときは、財布からPASMOを抜き出す行為に。

 

 

やっぱり小銭が超絶取り出しづらく、実際に使ってみるといろいろ難点は出てきましたが、漢らしく粗野でありつつも、機能・デザイン共に繊細な財布「mule」。

正しい選択だったんじゃないかなと思っております。

トミー・ヒルフィガーよりは良いでしょ。

 

 

見た目だけじゃなく、ブランドの背景がカッコイイ。

無名でマニアック。

みんな大好きなmade in USA。

 

 

その価値のためには、少しの不便くらい我慢しようではないですか。

 

そう、自分に言い聞かせています。

そうなりますように。

 

 

いやー、財布って、ほんっっとに難しいですね!